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「髀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

髀の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
かのように」より 著者:森鴎外
っている事業に圧迫せられるような心持である。潜勢力の苦痛である。三国時代の英雄は《ひ》に肉を生じたのを見て歎《たん》じた。それと同じように、余所目《よそめ》に....
十二支考」より 著者:南方熊楠
り奴を視《み》る、然、またこれを覚る、奴食を催す転《うた》た急なり、然、計を決し《もも》を拍《う》ち大いに喚《よ》んで烏竜と白《い》う、狗声に応じ奴を傷つく、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
冴《さ》えて聞えるだけで、別段、お化けも出なければ、幽霊も現われず、あたら英雄も肉《ひにく》の嘆《たん》に堪えない有様です。 暫くするとコトリと、道場の隅に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
日の間に、すべての名所古蹟といったようなものを見尽してしまうと、彼の天性の迅足の肉《ひにく》が、徒《いたず》らに肥えるよりほかはせん術《すべ》がなき姿です。 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
よい、学問も出来る、なかなか今の時勢に雌伏して町道場を守っていられる人間でない、肉《ひにく》の歎に堪えられずにいるところへ、近藤が京都から隊士を募集に来た。近....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
て、不思議な星のごとく、颯と夜の幕を切って顕れる筈の処を、それらの英雄|侠客は、肉の歎に堪えなかったに相違ない。かと思えば、桶屋の息子の、竹を削って大桝形に組....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ときおり「大将くらい信用があれば私なら店の売上を倍にして見せる」といっていわゆる肉の嘆をもらしてみせたものである。そうして、相変らず遅々としている私にシビレを....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
をたたけ。うちの懸り人どのは、そういう折を待ってござるが、出会わないので、毎日、肉の嘆をもらしているくらいだ」 「あ。佐々木様でございますか。あんな優姿でも、....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
者が一|太刀ずつかすッても、たいがい息のねは止まってしまうだろうと思う」 「ただ肉の嘆にたえないのは、この場合にきて拙者の左腕だ」 「まだ思うように伸びないか....
三国志」より 著者:吉川英治
を興して、無位無官をさげすまれながら、流戦幾年、そのあげくはまた僻地に埋もれて、肉を嘆じていたこと実に久しかった彼である。 今、天下の諸侯と大兵が、こぞって....
三国志」より 著者:吉川英治
だ今、厠へ参って、ふとわが身をかえりみると、久しく美衣美食に馴れたせいでしょう、の肉が肥えふくれて参りました。――かつては、常に身を馬上におき、艱苦辛酸を日常....
三国志」より 著者:吉川英治
ことであったが、その時はわざと一片の恩賞をもって賞したに止まった。 このところ肉の嘆にたえないのは張飛であった。常に錦甲を身に飾って、玄徳や孔明のそばに立ち....
三国志」より 著者:吉川英治
命じて、敵を討たしめんとす。予、久しくこの所を守って、一度も会心の勝負をなさず、肉の嘆をかこちいたり、明日、みずから出でて、思うさま戦い、まず黄忠を生捕って見....