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「高々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高々の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
知っていたから、あえて挑戦に応じようとはしなかった。うわさに聞けば、ボーンズは鼻高々と、「あんな学校の先生なんぞは、ふたつにへしおって、奴の学校の戸棚にたたきこ....
金将軍」より 著者:芥川竜之介
んでいた。彼女の兄も、――いや彼女の兄ではない。王命《おうめい》を奉じた金応瑞は高々《たかだか》と袖《そで》をからげた手に、青竜刀《せいりゅうとう》を一ふり提《....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
三十 この騒ぎを見た看督長《かどのおさ》は、早速そこへ駈けつけて、高々と弓をふりかざしながら、御門《ごもん》の中《うち》へ乱れ入った人々を、打ち鎮....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
同じ感情を表わしているようにも思われるのである。この点でも詩人は何ものよりも先に高々と真理をうたい上げた。 真砂《まさご》なす数なき星のその中に吾《われ》に向....
じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
やらい》の上に、一際《ひときわ》高く十字を描いていた。彼は天を仰ぎながら、何度も高々と祈祷を唱えて、恐れげもなく非人《ひにん》の槍《やり》を受けた。その祈祷の声....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
ぞろぞろ洞穴《ほらあな》の中へはいって来た。彼等は皆頬に紅《くれない》をさして、高々と黒髪を束《つか》ねていた。それが順々に大気都姫《おおけつひめ》と、親しそう....
」より 著者:芥川竜之介
前の堤《つつみ》へ、『三月三日この池より竜昇らんずるなり』と筆太に書いた建札を、高々と一本打ちました。けれども恵印《えいん》は実の所、猿沢の池に竜などがほんとう....
路上」より 著者:芥川竜之介
はっぱく》だ。」 大井《おおい》はまた新に註文したウイスキイをひっかけながら、高々と椅子《いす》の上へあぐらをかいて、 「年まわりから云や、あんまり素直でもな....
或る女」より 著者:有島武郎
う事もなく思いやりのない笑いかたをした。叔父《おじ》はことに大きなとんきょな声で高々と笑った。先刻から黙ったままでうつむいてさびしくすわっていた愛子は、沈んだ恨....
或る女」より 著者:有島武郎
今でもその声が聞こえるようよ」 「木村がやっているのだろう」 そういって倉地は高々《たかだか》と笑った。葉子は妙に笑えなかった。そしてもう一度海のほうをながめ....
星座」より 著者:有島武郎
り上げられた。その後にできた掘立小屋のような柾葦《まさぶ》き家根の上にその建物は高々と聳《そび》えている。 けれども長い時間となげやりな家主の注意とが残りなく....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
を斉しゅうする。) 「絵だけ描いていれぱ、当人も世間も助かるものを、紫の太緒を胸高々と、紋緞子の袴を引摺って、他が油断をしようものなら、白襟を重ねて出やがる。歯....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
ちはまだしも、しまいには目を据えて、熟と視たと思うと、湯上りの浴衣のままで、あの高々と取った欄干を、あッという間もなく、跣足で、跣足で跨いで――お帳場でそういい....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
の家も、軒より、屋根より、これが身上、その昼行燈ばかりが目に着く。中には、廂先へ高々と燈籠のごとくに釣った、白看板の首を擡げて、屋台骨は地の上に獣のごとく這った....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
溝を跨いで、藪からぬっくりと、顕われたのは、でっぷりと肥った坊主頭で、鼠木綿を尻高々と端折って、跣足で鍬をついた。……(これがうつくしい伯母さんのために出家した....