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高位
「高位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
《まじめ》ともつかないようにこう保吉へ注意をした。
「堀川君。海軍の礼式じゃね、
高位高官のものほどあとに下《さが》るんだから、君はとうてい藤田さんの後塵《こうじ....
「外科室」より 著者:泉鏡花
ぶだよ。切ってもいい」 決然として言い放てる、辞色ともに動かすべからず。さすが
高位の御身とて、威厳あたりを払うにぞ、満堂|斉《ひと》しく声を呑《の》み、高き咳....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
には驚くべき普遍性がある。やがて、ラジオから当り番号が流れはじめた。そのうち、最
高位の五万ミルの当り籖が、カムポスの持っているガラガラ蛇札のなかにあるという、声....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
(注) アムシャスパンデン(Amschaspanden)はオルムズドに次いで最
高位にある六つの神々である。彼らは一人一人重要な倫理的概念を代表している。 ツ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
敬しているのであった。 その話を聴いて、円智も眉をひそめた。 「それはおそらく
高位顕官の家のむすめか妾で、なにかの子細あって家出したものであろう。それをみだり....
「水の女」より 著者:折口信夫
だ。その論法から、八処女も古くは、実数は自由であった。その神女群のうち、もっとも
高位にいる一人がえと言うようになったのである。 こうした神女が、一群として宮廷....
「小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
にならべ立てられました。鳥は、「帝室御夜詰歌手長」の栄職をたまわり、左側第一位の
高位にものぼりました。たいせつなしんぞうが、このがわにあるというので、皇帝は、左....
「ルネ・クレール私見」より 著者:伊丹万作
系列のうちでは、諷刺もののほうをクレール自身も得意とするらしく、世間もまた、より
高位に取り扱い、より問題視しているようである。事実、彼の仕事がパリ下町ものの系列....
「兄妹」より 著者:岡本かの子
で女学校卒業期に近い妹のため「お米」をおつきにすることにした。「お米」は近郷一の
高位の令嬢のお付きになる光栄の日を待っているのであった。それが偶然途中で逢って口....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
加茂川さん、朋友でも呼ぶように失礼だ、と言って、そのまま座敷を構われた位な勢よ。
高位高官の貴夫人令嬢方、解らなけりゃ、上ツ方の奥様|姫様方、大勢お弟子があるッさ....
「迷信解」より 著者:井上円了
書のうちに出ずるところより推すに、源平時代より以前にありしに相違ない。その当時は
高位貴顕のそばに婦女子の侍しいて、雑説、奇談をその君に申し上げ、方位、方角などを....
「審判」より 著者:カフカフランツ
は叫んだが、すぐ一撃をすでに着物を脱いだ背中に食った。 「もしここで君の笞の下に
高位の裁判官がいるのなら」と、Kは言って、そう言いながらすでに振上げられていた笞....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
身を得るようにといって、そういう大祈祷会を開きます。祈祷が終ると前にいうた通りの
高位高官の人々が立会の上で、封のしてある甕をよく検めその封を切って蓋を開けると、....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
の席順にまでいい争った。ホワードは海軍卿であり、エセックスは伯爵である。どちらが
高位であろうか? 連名で女王に奉る報告書に署名するときなど、エセックスが、ペンを....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
けたり」とも、「末法悪世の悲しみは、南都北嶺の仏法者の、輿かく僧たちの力者法師、
高位をもてなす名としたり」とも、或いは「仏法侮づるしるしには、比丘、比丘尼を奴婢....