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高安
「高安〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高安の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
いつも朝日がさすたんびに、その木の影が淡路の島までとどき、夕日が当たると、河内の
高安山よりももっと上まで影がさしました。 土地の者はその木を切って船をこしらえ....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
て江木欣々《えぎきんきん》夫人の名がやや忘られかけると、おなじく博士夫人で大阪の
高安やす子夫人の名が伝えられ、蛇夫人とよばれた日向きん子女史は、あまりに持合わせ....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
感ぜられてくるのだ。 十月二十日夜 きょうははじめて生駒山を越えて、河内の国|
高安《たかやす》の里のあたりを歩いてみた。 山の斜面に立った、なんとなく寒ざむ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
にしてもの恋しぎの鳴くことも聞えざりせば恋ひて死なまし」は持統天皇難波行幸の時、
高安大島の作ったものだが、上の句が似ている。 ○ 桜田へ鶴....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
う、それというのが新派が今まで髷物《まげもの》をやって当ったためしがない、例えば
高安月郊氏の江戸城明け渡しその他、何々がその適例だ、こんども享保年間の義民伝まが....
「古事記」より 著者:太安万侶
に高い樹がありました。その樹の影は、朝日に當れば淡路島に到り、夕日に當れば河内の
高安山を越えました。そこでこの樹を切つて船に作りましたところ、非常に早《はや》く....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
しみ合いだけが、相互の狂気をつのらせていた。古市だけではなく、玉手、柏原、恵我、
高安あたりの散所民もまた、呼応して、 「川止めの関を解け」 「稼業ができぬ」 「....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
「や、や?」 宇都宮勢は、一せいに暗天へ気を奪われた。 生駒山の遠くから、
高安、平野、秋篠ノ丘、浜へかけては堺の方まで、無数の赤い蛍火といっていい遠篝が見....