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高官
「高官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
じめ》ともつかないようにこう保吉へ注意をした。
「堀川君。海軍の礼式じゃね、高位
高官のものほどあとに下《さが》るんだから、君はとうてい藤田さんの後塵《こうじん》....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
近衛兵の司令官や枢密顧問官(『王室の秘密の司官』)と同様であった。そしてこれらの
高官と同様に、階級の低い役人等とは反対に、王宮の中でサンダルを履いたまま歩くこと....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
夜、門前仲町の待合、紅高砂の前でピストルを撃ったじゃないか。撃っただけじゃない。
高官に重傷を負わせた。その
高官は誰だったと思っている。警視総監の黒河内さんを君は....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
分苦笑を禁じ得ないという面持で云った。「いくら日本人が堕落をしていたって、要路の
高官とか、其の道の権威とか言われる連中が、そうむざむざ敵国の云うことをきくわけは....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ろう。南朝の詩人は「液体硬玉の泡沫」を熱烈に崇拝した跡が見えている。また帝王は、
高官の者の勲功に対して上製の茶を贈与したものである。しかし、この時期における茶の....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ろへ、※青の張という役人が数十人の供を連れて、おなじ旅舎へ乗り込んで来た。相手が
高官とみて、孟は挨拶に出たが、張は酒を飲んでいて顧りみないので、孟はその倨傲を憤....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
って洗ってやると、その手はだんだんに縮んで消え失せた。 公は果たして後に少保の
高官に立身したのであった。(同上) 張鬼子 洪州の州学正を勤めている張と....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
楊州でも人に知られた大家の娘であった。 梁はそれから十数年の後、大いに立身して
高官にのぼった。妻は数人の子女を儲けて夫婦むつまじく暮らした。(同上) 捕....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
かした。 「わたくしの姓は符、字は麗卿、名は淑芳と申しまして、かつて奉化州の判(
高官が低い官を兼ねる)を勤めておりました者の娘でございますが、父は先年この世を去....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
川さん、朋友でも呼ぶように失礼だ、と言って、そのまま座敷を構われた位な勢よ。高位
高官の貴夫人令嬢方、解らなけりゃ、上ツ方の奥様|姫様方、大勢お弟子があるッさ、場....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
あるまいか。 従来の史家の多くは阿曾麻呂の多※島守は彼の前官たる太宰主神よりは
高官である。のみならず彼は道鏡の死後直ちに大隅守に栄転している。これが何の貶謫で....
「皇帝の使者」より 著者:カフカフランツ
は打ちこわされ、ひろびろとのび、高くまでつづいている宮殿前の階段の上には、帝国の
高官たちが輪形をつくって立っている――、こうしたすべての者を前にして皇帝は使者を....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
得るようにといって、そういう大祈祷会を開きます。祈祷が終ると前にいうた通りの高位
高官の人々が立会の上で、封のしてある甕をよく検めその封を切って蓋を開けると、欽差....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
れるではないか。空想の行く手に大きな出世の道が開けたのである――司法官――国家の
高官――親父と同じイングランドの大法官職も目の前にぶら下がっているではないか。貴....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
拓けたであろう。而して多くの者がそれを望んだのであった。しかるに日本人の指導者と
高官の目指した処は何であるにもせよ、普通の日本兵士並びに満州に来た一般人民はこの....