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高機
「高機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高機の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ネギ一束」より 著者:田山花袋
う労働はせぬものとてはなかった。またある時は、機の工場に雇われて、一日に一反半の
高機織り、鼻唄を唄う元気さえなくなった。筬をしめる腕は、自分のか他人のかわからぬ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
われとして、内務省は陸海外務と同席の上、都下の大新聞の代表者達に向かって帝国の最
高機密を暗示するような報道を一切慎しむこと、これが充分に行なわれなければ法令をし....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
処は足利の方でございます。此処はまた機場でございまして、重に織物ばかり致します。
高機を並べまして、機織女の五十人も百人も居りまして、並んで機を織って居ります。機....
「死者の書」より 著者:折口信夫
である。廬堂の中は、前よりは更に狭くなって居た。郎女が、奈良の御館からとり寄せた
高機を、設てたからである。機織りに長けた女も、一人や二人は、若人の中に居た。此女....
「あたらしい憲法のはなし」より 著者:文部省
國民に代わるものが國会ですから、國会は國でいちばん高い位にあるもので、これを「最
高機関」といいます。「機関」というのは、ちょうど人間に手足があるように、國の仕事....
「戦争論」より 著者:坂口安吾
労働問題審判所というものを設け、最高裁判所、内閣、この二つと並べて、三位同格の最
高機関とすべきだろうと思う。今日、裁判所に、地方、中央、完備した組織ある如く、労....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
多「へい、これが結城紬でがんすか、結城紬というものは糸を一々手でよって、それを
高機で軽く打付けて置くのではねえ、女どもが力にまかせにキイッと締めて織るんだから....
「魔都」より 著者:久生十蘭
れることになるのだが、これを廃棄すべき措辞《エクスキュウズ》がないので、政府の最
高機関は非常に憂慮していた。その後種々折衝の末、相互の間にある諒解が成り立ち、今....