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「高等女学校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高等女学校の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
伸び支度」より 著者:島崎藤村
き》に高《たか》く響《ひび》けて聞《き》こえていた。ちょうど袖子《そでこ》はある高等女学校《こうとうじょがっこう》への受験《じゅけん》の準備《じゅんび》にいそが....
少女病」より 著者:田山花袋
の色を見得たとみえて、その顔は晴れ晴れしく輝いて胸は躍った。四ツ谷からお茶の水の高等女学校に通う十八歳くらいの少女、身装もきれいに、ことにあでやかな容色、美しい....
」より 著者:島崎藤村
はそれでは済まされなかった。 お俊も小学校の卒業に間近く成って、これから何処の高等女学校へ入れたら可かろうなどと相談の始まる頃には、三吉の前にも二つの途が展け....
駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
で文学士が最も気の毒な境涯にある。二十年前に、嫁に行くなら文学士か理学士に限ると高等女学校の生徒の前で演説して問題を惹起した人があるが、文人と新聞記者とは今日で....
獄中生活」より 著者:堺利彦
自殺幇助(情死未遂)の少年、官文書偽造の中学校書記、教科書事件の師範学校長、同上高等女学校長、元警部某、馬蹄銀事件の某々らであった。軽禁錮二個月の我輩なんどは幅....
」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
ると、木立の間から顔を出して、友情を持った目で座敷の方を見るようになった。その内高等女学校に入学して居るレリヤという娘、これは初めて犬に出会った娘であったが、こ....
初冬の日記から」より 著者:寺田寅彦
て、髪は断髪を後ろへ引きつかねている。しかし白粉気のない顔の表情はどこかそこらの高等女学校生徒などと比べては年の割にふけて見えるのである。ほぼ同年頃の吾等の子供....
段梯子の恐怖」より 著者:小酒井不木
ならぬかは知らぬが、ついでだから話して見ようか」 これはG市の話だがね? 市立高等女学校にSという三十越した女教師があったのだ。姉妹二人暮しで、早く両親を失っ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
単ですみ、引きつづき宝鏡先生の送別式が行われた。 「宝鏡先生は、今回○○県の○○高等女学校に転任されることになりまして……」 校長は、先ずそんなふうに紹介の言....
地上」より 著者:島田清次郎
いう手紙を書いて、よくない」 「――」 「吉倉和歌子というのはどういう人だ」 「高等女学校の四年生です」 「何のために手紙をやったのだ」 「会いたかったのです」....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
氏のお手紙が来ました。珍しいことです。 前略。 おきみ様事、東京女子師範学校中の高等女学校に募集致し候専修科と申へお出し候はゞ如何哉。是は追々新聞広告に見え候通....
明暗」より 著者:岡本かの子
美学のためじゃあるまいし」 批評まちまちであった。 智子は、今から五年まえに高等女学校を卒業した。兄の道太郎と共に早く両親を喪った彼女は、卒業後も、しばらく....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
今は亀山姓を名乗って台湾総督府の警務総長、虎石君は岡崎中学校の教授、武井君は京都高等女学校の校長、林、大谷、岡本三君は揃いも揃って第二高等学校教授をしておる。―....
四十年前」より 著者:内田魯庵
、外国語を重要課目として旁ら洋楽及び舞踏を教え、直轄女学校の学生には洋装せしめ、高等女学校には欧風寄宿舎を設け、英国婦人の監督の下に欧風生活を実習させて、日本の....
西航日録」より 著者:井上円了
の中学校、小学校、幼稚園、各宗大学等を参観せり。ある日、アレキサンドラと名づくる高等女学校に至り、名刺を通ぜしに、校長はたちまち生徒一名を呼び出だして余に応接せ....