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高級船員
「高級船員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高級船員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
とうびょう》して一夜を明かすことになった。 奇妙きてれつなる一夜であった。船も
高級船員もソワソワしていた。おもてのものだけは、一夜を楽に寝ることができた。 ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
つけたという『鉄水母』ではないのかなァ」 と、望遠鏡の中をしきりにのぞいている
高級船員がいった。 「なに、鉄水母だって。それはたいへんだ。おい、ちょっとその望....
「焦点を合せる」より 著者:夢野久作
っかけてみたかい。ハハハハ。引っかけてみれあよかったのに。昼間だって構うものか。
高級船員が行く処だからね。地階に立派な設備が出来ているんだ。技巧なら上海一だって....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
だ。 「あの小僧が乗組んだ船はキット沈むんだそうです。I・INAって聞くと毛唐の
高級船員なんか慄え上るんだそうです。乗ったら最後どんな船でも沈めるってんでね。…....
「火薬船」より 著者:海野十三
がしてあって、まるで中国のお寺にいったような気がする。入口をはいったところには、
高級船員らしい七八人の男がきちんと整列していて、隊長岸少尉のかおを見ると、一せい....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
船員は、すこしつかれをもよおし、あたりはばからぬ大あくびをした。そのとき奥から、
高級船員があらわれて、こえをかけた。 「おい、あくびなんかするなよ。そのあいだに....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
ました。殊に、猛獣対人間の最初の戦闘において、かなり腕ぷしのつよい連中がやられ、
高級船員も相当たおれ、それからボートを出して船を捨てて逃げだすなど、たいへんなさ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
関して、何か良心の呵責を受けているのであると、わたしは思われない。こんな考えは、
高級船員などの間ではありふれた考え方であり、また普通船員のうちにあってもやはり同....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
にはあまり船客が来ていなかったので、僕はわれわれと一緒に食事をしている一、二名の
高級船員が妙に沈んだ顔をしているのに気づいた。朝飯が済んでから、僕は書物を取りに....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
いた狂的なものも閃いているのだった。 そうして、以前はその四人が、同じ室戸丸の
高級船員だったことが明らかになれば、ぜひにも読者諸君は、それと失明との関係に、大....
「予言」より 著者:久生十蘭
り描いていた。 欧洲航路の外国船には、婦人帽子商とか婦人小間物商とかと名乗り、
高級船員や乗客のそのほうの御用をうけたまわる女たちがかならず二人や三人は乗ってい....
「沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
の航海に出発する。イルベリイ船長、コックス機関長、T・ノルマン一等運転士の他は、
高級船員から乗組員全部、この一航海だけを期間に雇われた者許りだった。船と一緒に行....
「運命のSOS」より 著者:牧逸馬
れを無視して、発狂したような男達が女を突き落す。子供を※ね飛ばす。ボウトの傍には
高級船員が拳銃《ピストル》を擬して立っていて、こういう者は射殺して構わないのだ。....
「火夫」より 著者:カフカフランツ
るというものだ。 円テーブルに三人の人が坐っていた。一人は青い船員の制服を着た
高級船員であり、ほかの二人は港務局の役人で、黒いアメリカの制服を着ていた。テーブ....
「グーセフ」より 著者:神西清
うんじゃねえよ。聖餐礼や塗油式がして貰いたかろうと思ってよ、金を持ってるんなら、
高級船員へでも渡しておいたほうがいいぜ。」 「郷里へ手紙が出してねえ……」グーセ....