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高野山
「高野山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高野山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
ま》らねばならないのであるから、そこで同行の約束《やくそく》が出来た。
かれは
高野山《こうやさん》に籍《せき》を置くものだといった、年配四十五六、柔和《にゅう....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
を支え、ハアハア息を切るのだった。気がついてあたりを見廻わすと、こわそも如何に、
高野山に紛れこんだのではないかと駭くほど、杉や欅の老樹が太い幹を重ねあって亭々と....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
らないのです。御承知の通り、本所は堀割の多いところですから、堀と云ったばかりでは
高野山で今道心をたずねるようなもので、なか/\知れそうもありません。元来この置い....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
。時人、義朝には大いに異なる豆州|哉と、感嘆した。 関ヶ原の戦後、昌幸父子は、
高野山の麓九度|禿の宿に引退す。この時、発明した内職が、真田紐であると云うが……....
「売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
落そうという相談に……どうでも、と言って乗せられたんです。 ……あの坊さんは、
高野山とかの、金高なお宝ものを売りに出て来ているんでしょう。どことかの大金持だの....
「露肆」より 著者:泉鏡花
使うであすソ。それ利くであしょ。」と嘗め廻す体に、足許なんぞじろじろと見て商う。
高野山秘法の名灸。 やにわに長い手を伸ばされて、はっと後しざりをする、娘の駒下....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
それで葬式をして、父の墓を建てました。そして八月の十日には父の残した老妻と二人で
高野山へ父の骨を納めに行った。昭和十六年の八月の十日、中之島公園で秋山さんと会っ....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
リをつけなかった。当時、溝の側から貝塚まで乗せて三十六銭が相場で、九十銭くれれば
高野山まで走る俥夫もざらにいた。 しかし、間もなく朦朧俥夫の取締規則が出来て、....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
行われ易いと考えたにしても、画面は必しも、其ばかりではない。 慧心の代表作なる、
高野山の廿五菩薩来迎図にしても、興福院の来迎図にしても、知恩院の阿弥陀十体像にし....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
この事があってから、婆さんの尼は、坂東三十三番に、人だすけの灸を施し、やがては
高野山に上って更に修行をすると云って、飄然と家を出た。扮装が、男の古帽子を被り、....
「かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
さえて帰国することを許された。内藤家の藩地は日向の延岡であるが、その帰国の途中、
高野山その他の仏寺を遍歴参拝することは苦しからずということであった。要するに仏事....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
師が比叡山を拓くや、これも地主神たる大山咋神を山王としてこの山に祭る。弘法大師が
高野山を開くや、これも地主神たる丹生津媛神を守護神としてその山に祭る。また同じ道....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
係したことは余りない。いつも綺麗な小僧さんが種になっておかしい問題が起るです。昔
高野山にあったようなああいう卑しい情慾を遂げる遂げぬという場合、すなわち彼らが自....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
ずれも大入りを占む。 ○九月、歌舞伎座にて沢村訥升は七代目沢村宗十郎を襲名し、「
高野山」の苅萱道心を勤む。 ○十月五日、本所の寿座より出火して全焼。 ○十二月一....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
だらしく、それから東海道を奥州まで旅した。また京近くへ帰ってきて、三十代に熊野、
高野山及び天野山、吉野山にこもった。これが修業時代で、五十代に入ると、西国の旅に....