高野聖[語句情報] » 高野聖

「高野聖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高野聖の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
た》らした鯉もこのために活きて孤家《ひとつや》に着いたろうと思う大雨であった。」高野聖《こうやひじり》はこのことについて、あえて別に註《ちゅう》して教《おしえ》....
雪の白峰」より 著者:小島烏水
増すに候、農牛、農爺、蝶、白馬、これらが信甲駿の空に聳えて、相応ずる姿、鏡花の『高野聖』に、妖女が馬腹をくぐる時の文句に「周囲の山々は矗々《すくすく》と嘴《くち....
怪譚小説の話」より 著者:田中貢太郎
には歴史的な逸話があり、怪譚があり、奇譚があって、皆それぞれ面白い。泉鏡花子の『高野聖』は、その中の幻異志にある『板橋三娘子』から出発したものである。板橋に三娘....
鏡花氏の文章」より 著者:中島敦
いるのは不思議なことである。蝙蝠(湯女の魂)・蝦蟇・河童(飛剣幻なり)・蛭・猿(高野聖)等のかもし出す怪奇と、狭斜の巷に意気と張りとで生きて行く女性(婦系図のお....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
千本へ行くにもテクらなければダメなんだから、大峰山や大台ヶ原は今もって鏡花先生の高野聖時代さ。交通文明というものに完璧に見すてられている山また山の難路なのである....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
井勇と飲む時にも、きっと一度はこのE師の思い出話が出ないことはない。 鏡花の「高野聖」「註文帖」、露伴の「五重塔」、風葉の「恋慕流し」、幽芳の「毒草」「己が罪....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
師から講談界に身を投じて露伴の「五重塔」、紅葉の「金色夜叉」、鏡花の「註文帖」「高野聖」、風葉の「恋慕流し」、涙香の「幽霊塔」、綺堂の「木曾の旅人」(この間、六....
山の人生」より 著者:柳田国男
と書いて子取の名人のごとく伝えられるが、じつはただの人間の少し下品な者で、中世|高野聖の名をもって諸国を修行した法師すなわち是である。武州小川の大塚|梧堂君の話....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
とになると、牛方・馬方の隊商は男ばかりになる。それからなお一段と遠方の売買には、高野聖という旅僧が参与した時代もあった。高野聖は一名を呉服聖とも謂い、江戸の呉服....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
った。『坊目考』には、 与。或人の云、中世|渡扉法師此所に住居す。俗渡扉を呼びて高野聖といふ。仍而此名ありと。云云。然否哉。 とあるが、これまたヒジリの意義を....