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高飛車
「高飛車〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高飛車の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ゃありませんか……心《しん》のいい活動家ですよ」
「あなたは？」
葉子はぽんと
高飛車《たかびしゃ》に出た。そしてにやりとしながらがっくりと顔を上向きにはねて、....
「或る女」より 著者:有島武郎
子は夫人の前に軽く頭を下げていた。夫人もやむを得ず挨拶《あいさつ》のまねをして、
高飛車《たかびしゃ》に出るつもりらしく、
「あなたはどなた？」
いかにも横柄《....
「星座」より 著者:有島武郎
場合の俺の心持を現わすにはじつに都合がいい。本当は俺はその時、円山さんは恐ろしく
高飛車に出たもんだなと、胸の中で長たらしく感心していたんだ）。円山｜曰《いわ》く....
「競馬」より 著者:織田作之助
出人の名はなかった。葉書｜一杯《いっぱい》の筆太《ふでぶと》の字は男の手らしく、
高飛車《たかびしゃ》な文調はいずれは一代を自由にしていた男に違いない。去年と同じ....
「青木の出京」より 著者:菊池寛
たんだい」と、きいた。すると、青木は、何を無礼な質問をと、いったように例のごとく
高飛車に、 「なんだってそんなことをきく必要があるんだ。どこで買おうと俺の勝手じ....
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
、たやすく口にすることができなかった。その上、彼の心の一隅には、日頃一座に対して
高飛車な、見下《みくだ》したような態度を取っている良沢が大切な企てにもれることを....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
合わなかったことについては、多少の言い訳は持ち合わして行ったのだが、こう家康から
高飛車に出られては、口を出す機会さえなかった。 で、仕方がないというよりも、這....
「世相」より 著者:織田作之助
君には思想がわからないのだよ。不信といっても一々疑ってからの不信とは思えんね」と
高飛車だった。 「だから、消極的な不信だといってるじゃないですか」 思わず声が....
「人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
夫人にあまり附きまとわれては、こっちの仕事が一向にすすまなくなるわけだ。こいつは
高飛車《たかびしゃ》に出て、一遍で夫人を追い払うのがいいと思った。幸《さいわ》い....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
参ると、さすがは女で、もう行き詰まってぐうの音《ね》も出ません、こっちは透かさず
高飛車に出て『さあ、さあ、案内しろ』と、お京を追い立てて二階へあがると、果たして....
「食魔」より 著者:岡本かの子
しばしば使われたという。 彼は料理に関係する実話や逸話を、諸方の料理人に、例の
高飛車な教え方をする間に、聞出して、いくつとなく耳学問に貯える。何かという場合に....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
すけれども、貴女が非常にご希望のようですから……）という切り出しだった。何事にも
高飛車に、上手から出ようという態度が、二、三分間の電話の中でも、新子を不快にした....
「光は影を」より 著者:岸田国士
ような顔をしてるんでしよう。それに、当り前じや許してもらえないと思つて、いやに、
高飛車に出てみるんです。それも、あの年頃のひとつの流儀ですよ。心配ありません」 ....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
の宗教を信じ剣を以って邪を払い、詩を以って心を養います」 宮坂はまたしても此の
高飛車なまぜっかえしのような返答に逢ってちょっと吹き出しそうにしたが、直ぐまたむ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
に立たされたので、双方のあいだに挟まってわたしはひどく困らせられた。築地へゆけば
高飛車で叱られる。どっちの味方をしていいか判らなくなってしまった。結局、塚原渋柿....