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高齢者
「高齢者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高齢者の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空を飛ぶパラソル」より 著者:夢野久作
を撫で上げた。戸籍面によるとこの老婆はオシノといって、敬吾の祖母に当る嘉永生れの
高齢者であるが、耳も眼もシッカリしているようで、気持ちも存外確からしい。 私は....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
された。 半蔵はそこへ顔を出した清助をも見て、 「清助さん、総督は八十歳以上の
高齢者をお召しになるという話だが、この庭へ砂でも盛って、みんなをすわらせることに....
「嵐」より 著者:島崎藤村
、このお婆さんたちの元気のいい話し声がまた私をびっくりさせた。その中でも、一番の
高齢者で、いちばん元気よく見えるのは隣家のお婆さんであった。この人は酒の盃を前に....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
に沢山いる。一体、どんな老人が此の人生を二度目に生活しているというのだ? どんな
高齢者だって、彼の今後の生活は、彼にとって初めての経験に違いないではないか。悟っ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
い。しかし医師として梅津只圓翁の高齢と元気とには全く敬服していた。私は翁を健康な
高齢者の標本として研究していたので、爾後幾多の老人の診察に際して非常な参考となっ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
人に予言されると、天意による恩恵には制限を付すべきものではないと、世に名高いあの
高齢者と同様なことを考えていた。彼が老いてゆくのを認められるのはただ、ますます涙....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
たことは、今日お呼び出しを受けて出頭した人々の顔触れを見ると、いずれも七十以上の
高齢者であって、若い方でも六十以下の人はない。それにもかかわらず、石川氏と自分と....
「三国志」より 著者:吉川英治
敬に値するが、また、悪業をやってきた者では、そこまで無事でいるわけがない。だから
高齢者はすべて善民であり、人中の人である」 老人達はすっかり歓んでしまった。百....