鬱ぎ込む[語句情報] » 鬱ぎ込む

「鬱ぎ込む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鬱ぎ込むの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春昼」より 著者:泉鏡花
なったので。 御本人、そうとも口へ出して言われませなんだが、それから何んとなく鬱ぎ込むのが、傍目にも見えたであります。 四、五日、引籠ってござったほどで。 ....
露肆」より 著者:泉鏡花
采配で釣ろうと構えて、ストンと外した玉屋の爺様が、餌箱を検べる体に、財布を覗いて鬱ぎ込む、歯磨屋の卓子の上に、お試用に掬出した粉が白く散って、売るものの鰌髯にも....
性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
であった。 私は地蔵尊のそばへゆくと、それらの果しない寂しい心になって、いつも鬱ぎ込むのであった。私は人の見ないとき、そっと川から拾い上げた地蔵尊の前に立って....