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鬼
「鬼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鬼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
。造花は皆竹籠だの、瀬戸物の鉢だのの中に開いている。中でも一番大きいのは左にある
鬼百合《おにゆり》の花。飾り窓の板|硝子《ガラス》は少年の上半身を映しはじめる。....
「第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
・アアジシャのラッサに与えた名を知っているであろう。しかしラッサは必ずしも食糞餓
鬼《じきふんがき》の都ではない。町はむしろ東京よりも住み心の好《い》いくらいであ....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
本屋の店先を覗いて見ますと、その頃評判の高かった風俗画報と申す雑誌が五六冊、夜窓
鬼談《やそうきだん》や月耕漫画《げっこうまんが》などと一しょに、石版刷の表紙を並....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
駈けて来ました。
「これは噛めという犬だ。この犬を相手にしたが最後、どんな恐しい
鬼神《おにがみ》でも、きっと一噛《ひとか》みに噛み殺されてしまう。ただ、己《おれ....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
判を御漏《おも》らしになるばかりでございます。
いつぞや大殿様が、二条大宮の百
鬼夜行《ひゃっきやぎょう》に御遇いになっても、格別御障りのなかった事が、洛中洛外....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
すいあい》にぼやけた中には、目まぐるしく行き交う提灯《ちょうちん》ばかりが、もう
鬼灯《ほおづき》ほどの小ささに点々と赤く動いていました。三浦『どうだ、この景色は....
「河童」より 著者:芥川竜之介
《とくとく》と彼らの超人ぶりを示し合っていました。たとえばある彫刻家などは大きい
鬼羊歯《おにしだ》の鉢植《はちう》えの間に年の若い河童《かっぱ》をつかまえながら....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
》を隠したように、この数年間の生活が押し隠していた野性だった。………
「牧野め。
鬼め。二度の日の目は見せないから、――」
お蓮は派手な長襦袢《ながじゅばん》の....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
っとその童児へ目を落した。
「この小倅《こせがれ》は異相《いそう》をしている。」
鬼上官《おにじょうかん》は二言《にごん》と云わずに枕の石を蹴《け》はずした。が、....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
たことを、盲人の眼を開かれたことを、マグダラのマリヤに憑《つ》きまとった七つの悪
鬼《あっき》を逐われたことを、死んだラザルを活かされたことを、水の上を歩かれたこ....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
から鼠を一匹出して、それに衣装を着せたり、仮面《めん》をかぶらせたりして、屋台の
鬼門道《きもんみち》から、場へ上《のぼ》らせてやる。鼠は慣れていると見えて、ちょ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
いつも戦慄《せんりつ》を伝えずには置かない。わたしはスウィフトほど頭の好い一代の
鬼才に生まれなかったことをひそかに幸福に思っている。
椎の葉
完全に....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
ですか? なるほどそれもごもっともです。ではちょうど夜長を幸い、わたしがはるばる
鬼界《きかい》が島《しま》へ、俊寛様を御尋ね申した、その時の事を御話しましょう。....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
中に入ったのです。昔は煙客翁がいくら苦心をしても、この図を再び看《み》ることは、
鬼神《きじん》が悪《にく》むのかと思うくらい、ことごとく失敗に終りました。が、今....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ぷつ音を立てているとき、そのふしぎな物語に聞きいることだった。それは、幽霊の話、
鬼の話、化け物の出る野原、小川、橋、屋敷、それから特に「首なし騎士」、彼女たちが....