鬼ヶ島[語句情報] »
鬼ヶ島
「鬼ヶ島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鬼ヶ島の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
り、なんとかかんとか胡魔化《ごまか》して、荷物をことごとく巻上げて来たとの事だ。
鬼ヶ島から帰って来た桃太郎よりも大手柄大手柄。 黒羽の宿屋で久し振りのビール一....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
いて、出てからまだ二月とは経たぬうちに、再び巣鴨へやられた時のことだ。巣鴨のあの
鬼ヶ島の城門を、護送の看守が「開門!」と呼ばわって厚い鉄板ばかりの戸を開かせて、....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
妙な伯爵と男爵 私たちの乗った船は、ゼルシー島についた。 実をいえば、私は
鬼ヶ島へいくような気持をもって、ここまでやって来たのであるが、あの緑の樹で蔽われ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て警戒するだろうが、こうして漂いつけば、かえって渡る世間に鬼はなしという道理で、
鬼ヶ島へ漂いついたにしたところが珍しがってくれるだろうと思う。もし、また、全く人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ありました。それはまた、なかなか盛んなる景気でありました。余興には美人を集めて、
鬼ヶ島の征伐をするということであります。案内を受けた朝野《ちょうや》の名流は、ゾ....
「異郷」より 著者:寺田寅彦
古城を見に行った。ただ一塊りの大きな岩山を切り刻んで出来たものである。何となしに
鬼ヶ島を思わせた。囚虜を幽閉したという深い井戸のような穴があった。夜にでもなった....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
に思いました。最後に集めてある室生犀星の古もの(庭におく石の手洗の話)の作なんか
鬼ヶ島という題だったら一寸面白いと思える文章が作品のなかにそのままちゃんとあるの....
「六月」より 著者:相馬泰三
の通り、その中から桃太郎さんが産まれ出て、のちにお腰に日本一の黍団子をぶら下げて
鬼ヶ島征伐に出かけるのですが、さて、あの時媼さんに拾われなかった、もう一つの小さ....