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「鬼百合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鬼百合の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
。造花は皆竹籠だの、瀬戸物の鉢だのの中に開いている。中でも一番大きいのは左にある鬼百合《おにゆり》の花。飾り窓の板|硝子《ガラス》は少年の上半身を映しはじめる。....
めくら草紙」より 著者:太宰治
む。百日紅《さるすべり》。葵《あおい》。日まわり。夾竹桃。蓮《はす》。それから、鬼百合。夏菊。どくだみ。みんな好きです。ただ、木槿《もくげ》だけは、きらいです。....
星あかり」より 著者:泉鏡花
と二人で住む。門まで僅か三四|間、左手は祠の前を一坪ばかり花壇にして、松葉牡丹、鬼百合、夏菊など雑植の繁った中に、向日葵の花は高く蓮の葉の如く押被さって、何時の....
一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
、冷たさが感じられて美し。 同 きのう、床の間に白、桃色、朱、一株の鬼百合をまぜ、赤絵壺にさして飾る。 床壁、緑っぽき黒の砂壁、その前に花の色、実....
黒百合」より 著者:泉鏡花
十七 「百合には種類が沢山あるそうだよ。」 ささめ、為朝、博多、鬼百合、姫百合は歌俳諧にも詠んで、誰も知ったる花。ほしなし、すけ、てんもく、たけ....
星女郎」より 著者:泉鏡花
いて、もとは自分から起った事と、膚の曇に接吻をする。 が、雪なす膚に、燃え立つ鬼百合の花は、吸消されもせず、しぼみもしない。のみならず、会心の男が出来て、これ....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
角の図形《えがた》。そこからは丘の裾を越しておもての通りも窺われる。雨に首垂れた鬼百合の花が、さもここだけを所得顔に一面に咲き乱れていた。 「彦、この百合を一つ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
三 三・三四 〇・一一 二四・一五 一・四二 一・三五鬼百合《おにゆり》 七一・五〇 四・五〇 〇・二〇 二一....