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魂
「魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
戯作三昧《げさくざんまい》の心境が味到されよう。どうして戯作者の厳《おごそ》かな
魂が理解されよう。ここにこそ「人生」は、あらゆるその残滓《ざんし》を洗って、まる....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
だ土の上に蹲《うずくま》って居りましたが、沙門の法力《ほうりき》の恐ろしさには、
魂も空にけし飛んだのでございましょう。女菩薩の幢《はた》を仰ぎますと、二人とも殊....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
カ》の音《ね》、巴旦杏《はたんきょう》の味、「御主《おんあるじ》、わがアニマ（霊
魂）の鏡」の歌――そう云う思い出はいつのまにか、この紅毛《こうもう》の沙門《しゃ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
を信じていません。現にその話をした時にも悪意のある微笑を浮かべながら、「やはり霊
魂というものも物質的存在とみえますね」などと註釈めいたことをつけ加えていました。....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
私の息のございます限り、茂作の命を御助け下さいまし。私もとる年でございますし、霊
魂《アニマ》を天主《デウス》に御捧げ申すのも、長い事ではございますまい。しかし、....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
やはり同じ道を教《おしえ》に来た。釈迦《しゃか》の説いた教によれば、我々人間の霊
魂《アニマ》は、その罪の軽重《けいちょう》深浅に従い、あるいは小鳥となり、あるい....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
神父は顋鬚《あごひげ》を引張りながら、考え深そうに頷《うなず》いて見せた。女は霊
魂《れいこん》の助かりを求めに来たのではない。肉体の助かりを求めに来たのである。....
「島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
まったのであろう。僕はこの夢を思い出す度に未だに寂しい気がしてならないのである。
魂はいづれの空に行くならん我に用なきことを思ひ居り これは島木さんの述懐ばかり....
「狂女」より 著者:秋田滋
肉の片を口のところまで持っていって食べさせてやったりしていた。絶望の底にあるこの
魂のなかでは、どんなことが起っていたのだろう。それは知るよしも無かった。彼女はも....
「墓」より 著者:秋田滋
わたくしの精神と一脈相通じるものを有っていたのであります。 彼女は、わたくしの
魂が放った「おう」と呼ぶ声に「おう」と応える声のように、わたくしの前に現れたので....
「寡婦」より 著者:秋田滋
やらせたり、果ては犯罪をさえ犯させるのでした。この人たちにとっては、それは、ある
魂にみる信仰心と同じで、燃えるように強かったのです。トラピスト教会の修道士になる....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
でおくということだった。 この教会は人里はなれているので、浮かばれない死人の霊
魂がいつも好んであらわれたようである。それは丘の上に建っており、まわりには南蛮さ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
んであろう。そのもの自体の中に運動の原動力と、その運動を調節する意志とを有する、
魂があるもの。それは何ものにも係りを持たない。その足と大地との間には何のつながり....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
とする地蔵松原――二里余もつづく千代の松原の一部、ここには米一丸の墓があって、人
魂が飛ぶと云われた淋しいあたり、鉄道自殺と云えば地蔵松原を連想する程で、久作さん....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
さり出て来ました。それを見て、多助も太郎右衛門も吃驚してしまいました。 「何んて
魂消た話しだ！」と多助は青い顔をして太郎右衛門を見ると、太郎右衛門は今までこんな....