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魔力
「魔力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
魔力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
うに言っている。「因業な恥知らずのお茶飲みで、二十年間も食事を薄くするにただこの
魔力ある植物の振り出しをもってした。そして茶をもって夕べを楽しみ、茶をもって真夜....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
。むす子の白々しさに多くの女が無力になって幾分|諛い懐しむのには、こういう秘密な
魔力がむす子にひそんでいるからではあるまいか。そしてこの
魔力を持つ人間は、女をい....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
見について少なからぬ興味をもった。且はその鏡に自分の娘ふたりを蠱惑する不可思議な
魔力がひそんでいるらしいことを認めたので、いよいよそのままには捨ておかれないと思....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
らえた倉庫員森もまた、その火の玉の一つとなったことであろう。 救う者、呪う者、
魔力をふるう者。 大宇宙を舞台に、奇々怪々事はつづく。…… 危機一歩まえ....
「金属人間」より 著者:海野十三
もするし、宙がえりもする」 「はっはっはっ。きみは解釈にこまると、みんな金属Qの
魔力にしてしまう。いくら原子力時代でも、そんなふしぎな金属Qが存在してたまるもの....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
先を説明しないか」 「はい、申上げます。失礼ながら、トマト姫さまは、実に恐るべき
魔力をお持ちであります。この前、キンギン国の女大使ゴールド女史が、精巧な秘密無電....
「地球要塞」より 著者:海野十三
いのぼった。怪また怪! 空間の大戦慄《だいせんりつ》――おそるべきX大使の
魔力 さすがの私も、この恐怖の一瞬に、全身からありとあらゆる精力が、一度に抜け....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たのである。彼は理論的に考えた。彼女の姿が鏡のうちにうつるというのは、鏡に何かの
魔力が結びつけられているに相違ない。そこで彼は、今までこういう怪奇なことに関して....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
であろう。しかもこの「虫喰い算」の魅力は、大学教授をして鉛筆を嘗めながら呻らせる
魔力をも備えていて、実に神秘なところがある。 本書にはわざと空白を用意してある....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
進むに連れて、思ったよりも藻の繁りは多かった。手に搦み、足に搦み、それは恐るべき
魔力の有るのに驚かされた。藻にも菱にも霊が有って、執念深く仇をするものとしか取れ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、ここで祈祷をおこなったのだとも言っている。たしかに、この場所にはいまだになにか
魔力が利いていて、それが善良なひとびとの心に呪いをかけ、そのおかげで彼らはいつで....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
とを考えると、二人は殆んど夢のようであった。彼は一種の魔法使いで、その不可思議の
魔力に魅せられて、自分たちはもう魂をぬき取られているのではないかと二人は疑った。....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
だろう、何だか形容のしようもない。今眼前|咫尺に、この偉観に接した自分は、一種の
魔力に魅せられてか、覚えずあっとしたまま、暫時言葉も出なかった。此処が東穂高の絶....
「画工と幽霊」より 著者:岡本綺堂
るのでしょうよ」と澄している。けれども、それは闇い為ばかりでない、確に他に一種の
魔力が手伝うに相違ない。で、私は重ねて、「で、其の墜ちた人は何うしました、死んだ....
「妖影」より 著者:大倉燁子
ょうね」 これだけいうとやっと視線から逃れるように横を向いた。何という不思議な
魔力をもつ眼だろう。私は何だか引きずられてしまいそうな気がする、ふとこんな事を思....