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「魔法つかい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

魔法つかいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
があるものかとおもうほどですが、それがなんになるでしょう、このお姫さまがいけない魔法つかいで、もうそのおかげで、なんどとなくりっぱな王子が、いのちをなくしました....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
人だの、興行ぬしだの、手品師だの、祈祷者、山伏だの、……何を間違えた処で、慌てて魔法つかいだの、占術家だの、また強盗、あるいは殺人犯で、革鞄の中へ輪切にした女を....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
とく、月光に微に光った。 「御坊様、貴方は?」 「ああ、山国の門附芸人、誇れば、魔法つかいと言いたいが、いかな、さまでの事もない。昨日から御目に掛けた、あれは手....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
国筋を歩行いたんだ。ところが、自身……僕、そのものが一条の物語になった訳だ。――魔法つかいは山を取って海に移す、人間を樹にもする、石にもする、石を取って木の葉に....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
鮫の皮、それが一つに繋がって彼の頭の中を走馬燈のようにくるくると駈け廻っていた。魔法つかいか、切支丹か、強盗か、その疑いも容易に解決しなかった。それに付けても、....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
佐助の胸をめがけて、突き出した。 途端に、佐助の姿は消えていた。 「やや、こ奴魔法つかいか。いきなり見えなくなったとは、面妖な」 と坊主は驚いたが、すぐカラ....
かえるの王様」より 著者:楠山正雄
とになりました。そのとき、王子はあらためて、じぶんの身の上の話をして、あるわるい魔法つかいの女のためにのろわれて、みにくいかえるの姿にかえられたが、それを泉のな....
六羽の白鳥」より 著者:楠山正雄
さんが、あたまをゆすぶりゆすぶりやって来ました。これはただのばあさんではなくて、魔法つかいの女でした。 「おばあさん、この森を出る道をおしえてくださらんか。」と....
ラプンツェル」より 著者:グリムヴィルヘルム・カール
もいいや、その菜を取って来てやろうよ。」 と思い、夜にまぎれて、塀を乗り越えて、魔法つかいの庭へ入り、大急ぎで、菜を一つかみ抜いて来て、おかみさんに渡すと、おか....
不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
術がつかえた。ちかごろは、魔法をつかうのは、容易なことじゃ、ないですよ。太宰は、魔法つかいに失格せずに、人間に失格したです。と、思いこみ遊ばしたです。 もとよ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
海峡の色は私の食慾をそそる。 みんなと一しょに私たちも空中でランチをたべる。魔法つかいの会食。舌のサンドウィッチにトマト・桃・バナナ。彼女は水をもらう。飲み....
銀の笛と金の毛皮」より 著者:豊島与志雄
「エキモスというものです」とエキモスはへいきでこたえました。 「エキモス、お前は魔法つかいだな」 「いいえ、魔法つかいではありません。山の羊かいです」 「その羊....
悔なき青春を」より 著者:宮本百合子
ておられるようなじだらくで範囲をこしたつき合いは生れなくなるでしょう。若さという魔法つかいは、どんな真面目な話題も、簡素なたのしみもそこに青春の男女があれば、魅....
なぜ、それはそうであったか」より 著者:宮本百合子
な真摯な天文学者でも、彼の生きた時代の権力と宗教とが暗愚であったこと、彼の母親が魔法つかいとして宗教裁判に附されようとしたりして、そのために時間を費し、精力を費....
三国志」より 著者:吉川英治
立って、向後の作戦方針をのべた。 「孔明と戦うには、孔明と戦わないに限る。彼奴は魔法つかいだ。戦えばきっと彼奴の詐術にひッかかる。そこで俺は思う。蜀の軍勢は千里....