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魔術師
「魔術師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
魔術師の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装観桜会」より 著者:佐左木俊郎
の舟から完全に加速度を奪うことができたら、これもまた魔術であろう。奇術であろう。
魔術師ではない彼ら職工たちが、自分たちの生活の膨張と加速度とを自分の力でどうする....
「三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
た。ソロモンはかの女と問答をするたびに彼の心の飛躍するのを感じた。それはどういう
魔術師と星占いの秘密を論じ合う時でも感じたことのない喜びだった。彼は二度でも三度....
「海底大陸」より 著者:海野十三
だ」 と、口のわるい水兵がいった。 「――おお、そして最後のひとりは、南京路の
魔術師とおいでなすったな。いや、中国人じゃなかった。ええと、フジヤマの国の占師か....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
変化なのだ。ところがさしもの聖オリゲネスさえ嘆称を惜しまなかったと云う、千古の大
魔術師――亜歴山府のアンティオクスでさえも、水風琴の遠隔演奏はしたと云うけれど、....
「海底都市」より 著者:海野十三
らケーの十二号、四十号、八十号。それだけ」 カビ博士は天井の方を向いて、まるで
魔術師のように、装置の番号をいった。 すると、目の前におどろくべきことが起った....
「大脳手術」より 著者:海野十三
し、これを駆使するのに外ならない」 「そういっちまえば、君の崇拝する和歌宮師は、
魔術師の一種だてぇことになる。とにかく君は即時即刻あのような人物との関係を清算せ....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
たりは明るくないのだという。 いくら太陽がえらくても、ちりとか水蒸気は、大した
魔術師だわい――とポコちゃんは感心してしまった。 「だけれど、なんというあわれな....
「火星兵団」より 著者:海野十三
えらいのだか、そのえらさ加減は、底が知れない。知らない者から見れば、博士はまるで
魔術師のように見える。しかし博士は
魔術師ではない。六十年近くというものを、研究に....
「不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
当らないし、なにしろ単純で印象的で、一度見ると、二度と忘れないようにできている。
魔術師が特に設計したようなもので、部屋の形はしているが全然人間の住むに適せず、ト....
「電気鳩」より 著者:海野十三
つかいは知らぬ顔をして、ミドリをぶたいにひっぱりあげ、みょうなだいにのせました。
魔術師 鎮守さまのお祭は、いま、おみこしがかえってきたので、村の人たちは、その....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ぶちました。ちょうどここの所を……」 「わたしではない。しかし、おれたちの前には
魔術師どもがいるからな。その手妻はまだ見つけ出さないが、あいつらがおれたちをおど....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
く続かせるのはむずかしい。遅かれ早かれ何物かが美しい世界へ踏み込んで来て、迷える
魔術師を跪拝せしめなければならないのである。 ある日の午後の黄昏に近いころであ....
「西瓜」より 著者:岡本綺堂
見ても、それは確かに青い西瓜である。西瓜が生首となり、さらに西瓜となり、さながら
魔術師に操られたような不思議を見せたのであるから、諸人のおどろかされるのも無理は....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
い。
だが、それがこの場でなんの用に立つのか。
ファウスト
サブスの裔の
魔術師で、ノルチアに住んで
いるものが、あなたに誠実に帰服しています。
昔あの男....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
舞い※りながら川下へ飛んでは消える。其下から紅や黄に染った闊葉樹の梢が、さながら
魔術師の杖が触れたように浮き出して来る。見る間に両側の山腹はこの華やかな錦繍の大....