魔軍[語句情報] »
魔軍
「魔軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
魔軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
に立っているあの沙門《しゃもん》の異様な姿は、全くどこかの大天狗が、地獄の底から
魔軍を率いて、この河原のただ中へ天下《あまくだ》ったようだとでも申しましょうか。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
訳した『大毘婆娑論』巻百三に菩薩菩提樹下に修道する所に魔王攻め来る、菩薩念ずらく
魔軍鳥形を作《な》し来らば我れ猫狸形を作して敵せん、
魔軍猫狸形を作し来らば我れ狗....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
にもあったに相違ない、そうなくては、竜の蠅てふ英語は何の訳か分らぬ、想うにこの神
魔軍の物語に、以前は神軍より聖ジョージ、
魔軍より毒竜進み出で大立廻りを演じ、両軍....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の選り分けができる。それ等は皆不純なる根源から出発し、常に悪霊から後押しされる。
魔軍の妨害は常に熾烈であると覚悟せねばならぬ。が、汝は須らく現代を超越し、目標を....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
取り除けば次第次第に露わるる一階一階また一階、五重|巍然と聳えしさま、金剛力士が
魔軍を睥睨んで十六丈の姿を現じ坤軸動がす足ぶみして巌上に突っ立ちたるごとく、天晴....
「古事記」より 著者:太安万侶
にはあの女神の身體中《からだじゆう》に生じた雷の神たちに澤山の黄泉《よみ》の國の
魔軍を副えて追《お》わしめました。そこでさげておいでになる長い劒を拔いて後の方に....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
は出、一匹も余さず打ちのめすのだ」 いっている間に、もう彼方から一群の土匪が、
魔軍のように殺到した。 彼らのいでたちや隊伍ぶりは、まるで原始時代の軍隊みたい....
「三国志」より 著者:吉川英治
や魔の形をした赤、青、黄などの紙片がまるで五彩の火のように降ってきた。 「やあ、
魔軍が来た」 「賊将張宝が、呪を唱えて、天空から羅刹の援軍を呼び出したぞ」 朱....