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「魔風恋風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

魔風恋風の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蒲団」より 著者:田山花袋
送った。基督教の女学校は他の女学校に比して、文学に対して総て自由だ。その頃こそ「魔風恋風」や「金色夜叉」などを読んではならんとの規定も出ていたが、文部省で干渉し....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
、三十三年大阪毎日新聞に、「己が罪」を書いて世の子女を泣かせ、 小杉天外は、「魔風恋風」を三十六年読売新聞に連載し、大倉桃郎は、「琵琶歌」を書いた。 同時に....
暴風雨に終わった一日」より 著者:松本泰
出してきたものであった。よく学校の帰りなどに宝沢が伊東を店先に待たせておいて、『魔風恋風《まかぜこいかぜ》』『はつ姿』などという小説本をひっくり返していると、な....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
家庭でも『学士様なら娘を遣るか』といった調子で、紅葉山人の金色夜叉や、小杉天外の魔風恋風が到る処にウロウロしていた。WもMもこれに紛れてT子嬢を張合った訳だが、....
海水浴」より 著者:寺田寅彦
姿が当時の大学生には世にもモダーンなシックなものに見えたのであろう、小杉天外の『魔風恋風』が若い人々の世界を風靡していた時代のことである。 大正の初年頃|外房....
生前身後の事」より 著者:中里介山
欠乏していたのである、というのは、不如帰《ほととぎす》でもなし、乳姉妹でもなし、魔風恋風でもなし、新派のやるべきものはやり尽して仝《おな》じ型で鼻についてしまっ....