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鯉の滝登り
「鯉の滝登り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鯉の滝登りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
牡丹をこってりと刷毛で彩る。緋も桃色に颯と流して、ぼかす手際が鮮彩です。それから
鯉の滝登り。八橋一面の杜若は、風呂屋へ進上の祝だろう。そんな比羅絵を、のしかかっ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
、一匁、五分、三分、二分までがあって、その銭の額やその他の文字の外、七福神とか、
鯉の滝登りとかが描いてあった。そうして百匁が六貫文であるから、十匁は六百文、一匁....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ものである。まして加十の身分としては、こんな散財などはたとえどう望んだとて及ばぬ
鯉の滝登りだと思うから、いっそ忌々しさが先に立って、見ていればいるほど、腹が立っ....
「おせん」より 著者:邦枝完二
孝行娘、たとい若旦那が、百|日お通いなすっても、こればっかりは失礼ながら、及ばぬ
鯉の滝登りで。……」 「松っぁん」 「へえ」 「帰っとくれ」 「えッ」 「あたし....