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「鯡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鯡の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
ている二人に挨拶も出来ぬほど意識が朦朧としていた。南座の横のうどん屋へはいって、うどんを食べた。なんとなく、タヌキということが想い出された。出ると、赤井は、 ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
行物はすべて休業で、職人や人足を目あての食い物屋ばかりが繁昌していた。 「おい、《にしん》の蒲焼はどうだ」と、半七は幸次郎をみかえって笑った。 「やあ、御免だ....
日は輝けり」より 著者:宮本百合子
も力の及ばない距離が出来ていた。二度目に浩が、索ねて行った時分には、彼は北海道の場《にしんば》行きの人足の一人となって、親分に連れられ、他の仲間と一緒に、もう....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ば》うと、甚だ勇み出すといった。先日の新紙に近年蛇を薬用のため捕うる事大流行で、《にしん》を焼けば蛇|聚《つど》い来るとあったが虚実を知らぬ。 一六六五年再....
南地心中」より 著者:泉鏡花
った。 枯蓮もばらばらと、折れた茎に、トただ一つ留ったのは、硫黄ヶ島の赤蜻蛉。鯉の背は飜々と、お珊の裳の影に靡く。 居たのは、つい、橋の其方であった。 ....
」より 著者:豊島与志雄
それらを逆様に鉢の中へ植え込んだ。そして植木屋から聞き知った肥料として、大豆と干とを与えた。 所が春がたけていっても、蓮の芽はなかなか出なかった。其代りに、....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
のことである。 船員ちゅうには著るしく不満の色がみなぎっている。かれらの多くはの漁猟期に間に合うように帰国したいと、しきりに望んでいるのである。この漁猟期に....
文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
ますと、私達はそこから判然とその地方色を感じさせられます。 金子洋文『鴎』 「船が河に十数艘|入港つた、がピラミツド型に波止場の各所に積みあげられた。 ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
(脂肪少きもの) 七七・〇〇 一七・〇七 四・五一 一・四二《にしん》 (欧洲産) 七二・一〇 一八・一九 八・〇二 ....
」より 著者:吉川英治
「ええ、いつの間にか」 「嫁入期もすぎてしまう。ゆるしてくれなあ」 「お父様、でも焼きますから、お酒でもすこし上がって、またいつもの素謡でも」 「あるか」 ....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
山に、毎年の春は生れて来る。しかし金魚の出産率は実はこれよりも遥かに大きいので、や鰹などと同じように、全く最初から食われるため死ぬためだけに、生命を開始すると....
四つの都」より 著者:織田作之助
のお前は棒鱈だが、息子はお国の役に立っとるわけや」 鶴三「おれが棒鱈なら、お前はだ、どら風呂へでも行って来るかな」 鶴三、新聞を畳んで懐へ入れて、歩きかけ、 ....