»
鱗片
「鱗片〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鱗片の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「釜沢行」より 著者:木暮理太郎
の模様のように拡がったりする。とろりとして油のような水の面には、ほぐれ落ちた苞や
鱗片の類が、時には何かの花弁や青い葉なども交って、澪筋を後からも後からもと列をな....
「球根」より 著者:寺田寅彦
た事があった。それを炮烙で炒ってお八つの代わりに食ったりした。それは百合のような
鱗片から成った球根ではあったが、大きさや格好は今度のと似たものであった。彼はその....
「小浅間」より 著者:寺田寅彦
厚さ一センチ程度で長さ二十センチもある扁平な板切れのような、たとえば松樹の皮の
鱗片の大きいのといったような相貌をした岩片も散在している。このままの形で降ったも....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
られた。 (3)樹枝角板中間型 をだんだん減少して行くと、前述の樹枝の一部を示す
鱗片が拡がって来る。そしてが三・五乃至五・五位の範囲内では小角板が集まって簡単な....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
である。 百合とは、その地下の球根(植物学上でいえば鱗茎《りんけい》)に多くの
鱗片《りんぺん》があって層々《そうそう》と重なっているから、それでそう百合という....
「手紙 三」より 著者:宮沢賢治
百|倍《ばい》乃至《ないし》八百倍ぐらいまでですから、蝶《ちょう》の翅《はね》の
鱗片《りんぺん》や馬鈴薯《ばれいしょ》の澱粉粒《でんぷんりゅう》などは実《じつ》....
「高台寺」より 著者:宮本百合子
く動かしていた。葭簀を洩れた日光が余り深くない水にさす。異様に白く、或は金焔色に
鱗片が燦《きら》めき、厚手に装飾的な感じがひろ子に支那の瑪瑙《めのう》や玉《ぎょ....
「対話」より 著者:宮本百合子
宮の柱激しく揺れ、その間からヴィンダーブラ、ミーダの使者一、二、翼を持ち、黒鉄の
鱗片で鎧った姿を現す。 使者一 御注進です! 吉報を齎したお賞めの言葉を先ず....