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鱧
「鱧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鱧の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
ないんじゃない、行かないんだ」 宗近君はだまって鼻をぴくつかせている。 「また
鱧《はも》を食わせるな。毎日
鱧ばかり食って腹の中が小骨だらけだ。京都と云う所は実....
「河明り」より 著者:岡本かの子
。 ふと、過去に泊って忘れていたそれ等の宿の情景が燻るように思い出されて来る。
鱧を焼く匂いの末に中の島公園の小松林が見渡せる大阪天満川の宿、橋を渡る下駄の音に....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
いるか」 「おぼえて居ります」 「現在の夫はまことの夫ではない。年を経たる黒魚(
鱧の種類)の精である。おまえの夫はかの夜すでに黒魚のために食われてしまったのであ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
蛇が竜になるを論じ、ついでに蛇また鰻に化《な》るといい、『本草綱目』にも、水蛇が
鱧《はも》という魚に化るとあるは形の似たるより謬《あやま》ったのだ。文禄五年筆『....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
「――
鱧あみだ仏、はも仏と唱うれば、鮒らく世界に生れ、鯒へ鯒へと請ぜられ……仏と雑魚し....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
い当たることがあった。 それは、自分が晩酌の肴にしようと思って、しまって置いた
鱧の皮に気がついたのである。この
鱧の皮は、既に焼いたものであった。それは、お肴と....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
軒に近い。窓下の襖際で膳の上の銚子もなしに――もう時節で、塩のふいた鮭の切身を、
鱧の肌の白さにはかなみつつ、辻三が…… というものは、ついその三四日|以前まで....
「鱧・穴子・鰻の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
鱧 茶漬けの中でも、もっとも美味いもののひとつに、はもの茶漬けがある。これは刺....