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鳥類
「鳥類〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鳥類の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「早春」より 著者:芥川竜之介
眺めた。腕時計は二時五分過ぎである。彼はちょっとためらった後《のち》、隣り合った
鳥類《ちょうるい》の標本室へはいった。カナリヤ、錦鶏鳥《きんけいちょう》、蜂雀《....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
り、それに星辰が固定されていた。しかしこの天蓋までの高さは余り高いものではなく、
鳥類はそこまで翔け昇り、それに沿うて飛行することができるのである。エノーク(En....
「蠅」より 著者:海野十三
も評判のところだったので、ひょっとすると、案外掘りだしものかも知れないと思った。
鳥類にしても、余程大きいものである。それではるばる博士の実験室まで持ってかえった....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
いが、昔なら恐らくそれを捕獲しようと考える者もあるまい。それほどに鳶は普通平凡の
鳥類と見なされていたのである。 私は山の手の麹町に生長したせいか、子供の時から....
「画学校時代」より 著者:上村松園
五級になると一枝ものよりも少しむつかしいものを描かされます。 四級にすすむと
鳥類や虫類――それから山水、樹木、岩石という風にこみ入ったところを描き、最後に一....
「火星探険」より 著者:海野十三
の中にさまざまな動物を入れた。馬や牛や羊はいうに及ばず、鶏や家鴨《あひる》などの
鳥類や、それから気味のわるい蛇《へび》や鰐《わに》や蜥蜴《とかげ》などの爬蟲類《....
「獏鸚」より 著者:海野十三
知らぬが――存在するのだ。ただいくら『奇蹟的幸運によった』としても、そんな獣類と
鳥類の結婚は考えられない」 「手術なら、どうだ」 と私は不図思い出して云ってみ....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
方的に名望権威があって、我が儘の出来る旦那方。人に、鳥博士と称えられる、聞こえた
鳥類の研究家で。家には、鳥屋というより、小さな博物館ぐらいの標本を備えもし、飼っ....
「くろん坊」より 著者:岡本綺堂
れただれて行った。毛の生えている皮膚も他の獣の皮とは違っているとみえて、鴉や他の
鳥類についばまれた跡が次第に破れて腐れて、今はほとんど骨ばかりとなった。その骸骨....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
の房総の山々から大きい鷲が江戸附近へ舞いあつまって来る。鷲は猛鳥であるから、他の
鳥類をつかむのは勿論、時には人間にも害をなすことがある。子供が鷲にさらわれたなど....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
。家々の高張、軒提燈は云うも更なり、四ヶ所の大篝火は天をも焦がすばかりにて、森の
鳥類を一時に驚かすのであった。 「又遣られたっ」 「今年は耳を切られた者が三人」....
「明暗」より 著者:岡本かの子
して造らせることも控え勝ちになった。夫は仕舞いには撫でて見るその虫の這う処、その
鳥類の飛躍する様子――もっと困ったことにはふだん按撫によってばかり知っている愛す....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
夜、夢中に現見せる奇事なれば、ここに記載して読者の参考となす。 拝啓、小生は小
鳥類を餌養し、籠中に運動し、余念なく時節につれて囀啼するを見聞し、無上の快事とい....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
存競争が行われておりますが、爬虫類社会から足を洗うて空中に舞い上ったものは、今日
鳥類であります。
鳥類は実に幸福な生活を送っています。空中に飛び上ると生存競争が減....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
てて枝を離れて、一声高く鳴き声を山中の気に顫わして矢の如く飛び去ってしまう。彼は
鳥類の中でかなり臆病なたぐいの一つである。 私が立って行こうとするとき、草鞋が....