鳩笛[語句情報] »
鳩笛
「鳩笛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鳩笛の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
くなって来る。手が紫色にはれあがって来る。泣いているディンプル・ハンド。女の子が
鳩笛を吹いている。お女郎が列をなして店の前を通っている。みんな蒼《あお》い顔をし....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
くりの遂に破れて秋の蚊帳 巻きかへて又打ち出だす砧かな 摂待に女具したる法師かな
鳩笛も吹きならひけり湯治人 吹くうちに鳩居ずなりぬ野の曇り 綿取りに金剛山の道問....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ど、その町のものは名を得ました。 九州には玩具の見るべきものも残ります。博多の
鳩笛、柳河の羽子板、熊本の独楽や金太郎、または木の葉猿、肥前|神埼郡尾崎の子供笛....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
奥の墓地の中から聞えて来るのだった。鋤の音にちがいない。鋤の音がやすむと、木製の
鳩笛を吹くような、頼りのない変な鳥が、脅かすように、男女の頭の上で啼いた。 「お....