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鳴神
「鳴神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鳴神の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
う。多分ルキーンが消し忘れたのだろうが、あれがあったばかりに、ルキーン対イリヤの
鳴神式な色模様を、ラザレフは見ることが出来たのだ。」 法水はニヤニヤ微笑みなが....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
を塗って、細工をしたんで。そら、燃えさしの処が上になってるから、ぽちぽち黒く、女
鳴神ッて頭でさ。色は白いよ、凄いよ、お前さん、蝋だもの。 私あ反ったねえ、押入....
「蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
て憐をかけつる隣の翁をかたらい、頓に野らなる宿のさまをこしらえ、我を捕んずときに
鳴神響かせしは、まろやが計較りつるなり」と云い、神宝のことに関しては、「何とて女....
「紫大納言」より 著者:坂口安吾
、それは夏の夜のことだった。深草から醍醐へ通う谷あいの径を歩いていると、にわかに
鳴神がとどろきはじめた。よもの山々は稲妻のひかりに照りはえ、白昼のごとく現れて又....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
げる折しも、あたかも陣痛起りて、それと同時に大雨《たいう》篠《しの》を乱しかけ、
鳴神《なるかみ》おどろおどろしく、はためき渡りたるその刹那《せつな》に、児《じ》....
「魔都」より 著者:久生十蘭
方は、この一日でまるで人が違ってしまったような刺々しい顔になり、窪んだ眼の周囲に
鳴神の隈《くま》のようなものが出来、日ごろでさえ凄味のある面を一層検相にしている....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
やかにあるべきならねば、
たま/\立てりし所にぞ寐る。
さてゆくりなく、君が御声
鳴神の鳴るごと、渡津海のとよむごと、
力強く鳴り響けば、
人皆|奈何にせましと思....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、ふるいつきたいねエ」 「成田屋の暫――」 「あたい、浜村屋が好きさ、菊之丞の女
鳴神――当たったねえ、あの狂言は」 「佐野川万菊、悪くないね」 「あれは?」 「....