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「鴿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鴿の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
勧めた、穉子寺に詣り母の教えのごとく如来の前生身を授けて獣に飼い肌を割《さ》いて鴿《はと》を救うた事など例多く引いて、我求むるところありて人頭を用いたいが他人を....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
の僧が忍び寄って、そっと戸をあけると、果たして堂内に人の影はみえなかった。七羽の鴿が窓から飛び去って、空中へ高く舞いあがった。 さてこそと堂内へはいって調べる....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
その言う通りに切り開いて、二|面の琵琶の胴を作らせたが、その面には自然に白い鴿があらわれていて、羽から足の爪に至るまで、巨細ことごとく備わっているのも不思議....
斜陽」より 著者:太宰治
視よ、我なんじらを遣すは、羊を豺狼のなかに入るるが如し。この故に蛇のごとく慧く、鴿のごとく素直なれ。人々に心せよ、それは汝らを衆議所に付し、会堂にて鞭たん。また....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
鄭村の鉄李という男は狐を捕るのを商売にしていた。大定の末年のある夜、かれは一羽の鴿を餌として、古い墓の下に網を張り、自分はかたわらの大樹の上に攀じ登ってうかがっ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
くとかように自身を咬んだまま死んだハブばかり間《まま》見当った由。仏が寺門屋下に鴿《はと》蛇猪を画いて貪《どん》瞋《しん》痴《ち》を表せよと教え(『根本説一切有....
十二支考」より 著者:南方熊楠
行い二男二女を生んだ。この同胞二組がまた猴の教え通り行うて子供が出来た。その時|鴿《はと》来ってかかる骨肉間の婚媾は宜《よろ》しからずといったところで仕方がない....
十二支考」より 著者:南方熊楠
生死輪の図は、無常の大鬼輪を抱き輪の真中の円の内に仏あり。その前に三動物を画き、鴿《はと》は多貪染、蛇は多|嗔恚《しんに》、豕は多愚痴を表わす。この中心の円より....
兎と猫」より 著者:井上紅梅
で旧い話を思い出した。以前会館の中に住んでいた時、大きな槐《えんじゅ》の樹の下に鴿《はと》の毛が散り乱れていた。これはたぶん鷹に取られたのであろうが、午前小使が....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
りはじめる。……… 文麻呂ぎょっとして後をふりみる。 風。………そして、時折、山鴿の物淋しげな鳴声がし始める。 文麻呂 (独白)風か!……… 文麻呂は何やら急に....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
者が訳する際にそうしたもんだ。すなわちその文章は創世記の条下に「又待至七日。復放鴿出舟。及暮。鴿帰就揶亜。口啣橄欖新葉。揶亜知水已退於地」とあり、そしてその誤訳....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ず 飄零|何れの処か生涯を寄せん 連城且擁す三州の地 一旅俄に開く十匹の基ひ 霊鴿書を伝ふ約あるが如し 神竜海を攪す時無かる可けん 笑ふ他の豎子貪慾を逞ふするを....
食道楽」より 著者:村井弦斎
色々に料理したのが四色、四大盤といって東坡肉《とうばにく》やら海参《なまこ》やら鴿《はと》のようなものを盛ったのが四色、四点心といってこれは魚鳥《ぎょちょう》や....