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鶇
「鶇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鶇の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。社会主義神髄を返えし、大英遊記を借りて往った。林の中で拾ったと云って、弾痕ある
鶇を一|羽持て来た。食う気になれぬので、楓の下に埋葬。
銃猟は面白いものであろ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
。鹿が断崖の頂きを駆け、鷹が松林で啼いている。鵙が木の枝で叫んでいるかと思うと、
鶇が藪でさえずっている。 四方八方険山であって、一所に滝が落ちていた。その滝の....
「書記官」より 著者:川上眉山
てしばし佇立めり。前を遶る渓河の水は、淙々として遠く流れ行く。かなたの森に鳴くは
鶇か。 朝夕のたつきも知らざりし山中も、年々の避暑の客に思わぬ煙を増して、瓦葺....
「精」より 著者:マクラウドフィオナ
。 その日いちにち樹のうつろからは何の物音もきこえなかった。日の入り方に一羽の
鶇《つぐみ》が樹の孔の上に垂れているほそ枝に来て、いさましい軽い歌をうたった。や....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
主人は上品なお死をなさる。
だがお前方はあの屋根の搏風を支えた梁に、
黐に著いた
鶇のように、並べて吊るされるのだ。
(ヘレネと合唱の群とは、兼て工夫せられたる....