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「鹿角〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鹿角の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
闇夜の梅」より 著者:三遊亭円朝
ったから、何うかして意趣返《いしゅげえ》しをしてやろうと思って、此間《こねえだ》鹿角菜《ひじき》と油揚《あぶらげ》のお菜《さい》の時に、お椀の中へそっと草鞋虫《....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の高い若武者が冠る獅子噛台星前立脇細鍬という兜なんだ。また、こっちの方は、黒毛の鹿角立という猛悪なものが、優雅な緋縅の上に載っている。ねえ支倉君、すべて不調和な....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
で尋ねて来たのだ、此様な家へ泊りはしないが、お疲れだろうから一泊なさいとか、また鹿角菜に油揚の惣菜では喰いもしないが、時刻だから御飯をとか世辞にも云うべき義理の....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
な天皇をおつれ申して、穢れ払いの禊ということをしに、近江や若狹をまわって、越前の鹿角というところに仮のお宮を作り、しばらくの間そこに滞在しておりました。 する....
十二支考」より 著者:南方熊楠
四七頁)。熊楠いう、これも※羊や羔子同様多少|拠《よるところ》ある談で、わが邦に鹿角芝《ろっかくし》などいう硬《かた》い角状の菌あり、熱帯地には夥《おびただ》し....
弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
、蛇味線を撥で弾いていた。 頭領と見える四十五六の男は、さすがに黒革の鎧を着、鹿角を打った冑を冠り、槍を小脇にかい込んでいた。 この一党は何物なのであろう?....
血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
お紅も感付いた。 素破! と云うような意気込みで、秋安は円座から飛び上ったが、鹿角にかけてあった太刀を握むと、襖をひらいて外へ出た。出た所に縁がある。縁を飛び....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ニ非ラズシテ、乃チ瑞草ナリ、種類同ジカラズ、惟黄紫二色ノ者、山中常ニアリ、其形チ鹿角ノ如ク或ハ繖蓋ノ如シ、皆堅実芳香、之レヲ叩ケバ声アリ、服食家多ク採テ帰リ、※....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
したことは明白であるが、この時彼が糠部五郡を賜わったといい、あるいは九戸・閉伊・鹿角・津軽・糠部の五郡を給せられたというに至っては、ただに事実に合わぬものあるの....
奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
、それがシシ踊りと呼ばるる事から遂に獅子頭とまで転訛するに至り、しかもなお原始の鹿角を保存して、今日に及んでいるものであろう。以下その然る所以を説明してみる。 ....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
も荒々しい仕事ではありません。似ているようでいて隣の羽前や陸中のものと異ります。鹿角郡の花輪附近も蓑が立派で形に力あるものを作ります。花輪といえば紫根染や茜染で....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
佐井浜 サシトリ(スカンコ) 野辺地 サシドリ 南部|八戸 サシドリ鹿角郡 サシドロ 南秋田郡 サセドリ(トゴエ) 同郡 男鹿半島 サ....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
島々ではシラモチと謂い、阿蘇の山村ではシイラ餅と謂っているとともに、一方秋田県の鹿角地方などにもシロコダンゴという名がある。分布のこのように古いのを見ると、この....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
くりと休んで、炬燵にでも入って寝転んでいるだけだそうである。同じ秋田県でも北隅の鹿角郡あたりでは、所謂ニヨチミは同じ日に、子供が相撲をとって遊ぶことのようにも解....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
ツブの笑い話などが、生まれてくることにもなったのである。 秋田・岩手二県の境、鹿角のある村に行われている話などは、これから考えると今少し古いものかも知れぬが、....