麝香猫[語句情報] » 麝香猫

「麝香猫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

麝香猫の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
喇土《オンギラアト》の湖のごとく、口唇《くちびる》は土耳古《トルコ》石、吐く息は麝香猫《じゃこうねこ》のそれにも似て――。 合撒児《カッサル》 やかましい! あ....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
息でもつくの外はなかった。こうして洩らされた葉の溜息は、その静かな情熱を包んで、麝香猫のようにぷんぷんあたりを匂わせているのだ。 春さきに勝手口の空地に顔を出....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
なココナッツ・椰子玉菜・多液性のマンゴステン・土人はこれで身代を潰すと言われてる麝香猫の実・田舎の少女のようなパパヤ・竜眼・茘枝・麺麭の実・らんぶたん――。 ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
クラリモンドが乗るためでした。それらの馬は西風によって牝馬から生まれたスペインの麝香猫にちがいないと思うくらいに、風のように疾く走りました。出発の時にちょうど昇....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
しい銀の時計、忍び用の龕燈提灯、忍術用の黒小袖、真鍮製の大砲模型、籠に入れられた麝香猫、エジプト産の人間の木乃伊、薬を入れた大小|黄袋、玻璃に載せられた朝鮮人参....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
ろん、蕃地の南洋でも、鳳梨の実が幾度か熟し無花果の花が幾度か散った。そして老年の麝香猫や怪我をした鰐が死んだりした。 幾度か年は過ぎ去った。青年も老人になる頃....