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麦打ち
「麦打ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
麦打ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
那でイヴル・アイをいい表わした最も古い語例の一つだろう。ナガシメは紀州田辺近村の
麦打ち唄に「色けないのに色目を使う」というイロメで、流眄によく合えど、邪睨邪視に....
「月夜のあとさき」より 著者:津村信夫
つのは、家内総出であって、少年と雖ども心得ている。もっとも、少年少女の場合は、蕎
麦打ちを手伝うひまに、こっそり蕎麦粉を盗んで、あたかも粘土細工のように牛や犬の動....
「イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
つぶしてしまいました。 やがてイワンは(だれにも来てはいけないといって)兵隊を
麦打ち場へつれて行きました。そしてまたもとの藁束にかえて、納屋の中へ入れておきま....
「塵」より 著者:夢野久作
の挽歌だ。 ある時は、眼に見えぬ魂か何ぞのように、ズルズルズルと音を立てながら
麦打ち場から舞い上って、地続きの廃業した瓦焼場から、これも夜逃げをした紺屋の藍干....