麹室[語句情報] » 麹室

「麹室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

麹室の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生爪を剥ぐ」より 著者:葉山嘉樹
夏の夜の、払暁に間もない三時頃であった。星は空一杯で輝いていた。 寝苦しい、麹室のようなムンムンする、プロレタリアの群居街でも、すっかりシーンと眠っていた。....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
て、※をしちゃあ、クンクン、クンクン小さな法螺の貝ほどには鳴したのでございます。麹室の中へ縛られたような何ともいわれぬ厭な気持で、しばらくは我慢をもしましたそう....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
る。 顎十郎のとりもちをしているのは、神田の御用聞のひょろ松。その名のとおり、麹室《こうじむろ》のもやし豆のようにどこもかしこもひょろりと間のびがしていて、浅....