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麺類
「麺類〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
麺類の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二百十日」より 著者:夏目漱石
腹が突張《つっぱ》ってたまらない」 「では蕎麦《そば》か」 「蕎麦も御免だ。僕は
麺類《めんるい》じゃ、とても凌《しの》げない男だから」 「じゃ何を食うつもりだい....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
成った。 揚羽屋には、うどんもある。尤も乾うどんのうでたのだ。一体にこの辺では
麺類を賞美する。私はある農家で一週に一度ずつ上等の晩餐に
麺類を用うるという家を知....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
「上州のお客にはちょうど可いわね。」 「嫌味を云うなよ。……でも、お前は先から
麺類を断ってる事を知ってるから、てんのぬきを誂えたぜ。」 「まあ、嬉しい。」 ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ミケランジェロの建築と言われている法王門から、両側に、閑静なアパートメントと、乾
麺類や薬を売る近処相手の小商店とを持つ、かなり広い並木街が、真直ぐに逃げています....
「源氏物語」より 著者:紫式部
のも、よく見ればわかるのであった。父宮へも浅香木の折敷、高坏などに料理、ふずく(
麺類)などが奉られたのである。女房たちは重詰めの料理のほかに、籠入りの菓子三十が....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
手数の掛ると掛らぬとが、二通りの食事の主たる差異であったからである。 いわゆる
麺類はこの意味において、今なお村落では晴の日の食物である。是が三度の食事よりも、....