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黄泉の国
「黄泉の国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黄泉の国の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
秀でて一文字に引かれ、まさしく美男には相違なかったが、それは人界の「美」ではなく
黄泉の国の幽霊か、仮面を冠った人かのようで、精気もなければ血の気もない。透き通る....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
国と伯耆の国とのさかいにある比婆の山にお葬りになりました。 女神は、そこから、
黄泉の国という、死んだ人の行くまっくらな国へたっておしまいになりました。 伊....
「軽井沢」より 著者:寺田寅彦
の泉を飲んできたような明るい活気のある顔をしている中で、この老婦人だけがあたかも
黄泉の国からの孤客のように見えるのであった。「どうかするんじゃないかしら。」そん....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
。「子ら」の「ら」は親愛の語で複数を示すのではない。「罷道」は此世を去って死んで
黄泉の国へ行く道の意である。 一首は、楽浪の志我津にいた吉備津采女が死んで、そ....
「月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
塊の山野のみで、聞ゆるものは鳥の鳴く音すらなく満目ただ荒涼、宛然話しに聞いている
黄泉の国を目のあたり見る心地である。 空気は皆無 先刻から大分元気付い....