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黄牛
「黄牛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黄牛の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運」より 著者:芥川竜之介
通る。壺装束《つぼしょうぞく》をした女が通る。その後《あと》からは、めずらしく、
黄牛《あめうし》に曳《ひ》かせた網代車《あじろぐるま》が通った。それが皆、疎《ま....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
で来た人は、身の長《たけ》およそ七尺もあろうかと思われる赭《あか》ら顔の大男で、
黄牛《あめうし》の皮鎧に真っ黒な鉄の兜をかぶって、手には大きい鉞《まさかり》を持....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
らず。大道辺に置いて行人に尋ぬれど識《し》る者なし。しかるところ、黄色の衣を着、
黄牛に車を牽かせて乗り、従者ことごとく黄色な人が通り掛かり、小児を見るとすなわち....
「不動像の行方」より 著者:田中貢太郎
村の百姓屋の物置小屋を捲きあげて春日川の川中へ落した。山から薪を着けて来た一疋の
黄牛が、その旋風に捲きあげられて大根畑の中に落とされた。 「これは、どうしてもた....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
とになるのだ。その次は皆と一緒に牛を飼うのだがこれは高等動物のせいかもしれない。
黄牛も水牛も空をつかってわたしを馬鹿にする。わたしは側へゆくことが出来ないで遠く....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
播き、その蔓を伝うて昇って来なさいという。それで逢いたさの余りに、諸方をあるいて
黄牛を買い集め、九百九十九疋までは手に入ったが、残り一匹はどうしても見つからない....