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黒方
「黒方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黒方の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
る点灯の洩れているのを見る。焼跡だからとの油断らしい。大橋に至り、焼けていない目
黒方面を見ると、灯火管制は完全であった。焼跡住民の士気弛緩は慨かわしい。 帰宅....
「源氏物語」より 著者:紫式部
のがわかるのであった。風がはげしく吹いて、御簾の中の薫香《くんこう》の落ち着いた
黒方香《くろぼうこう》の煙も仏前の名香のにおいもほのかに洩《も》れてくるのである....
「源氏物語」より 著者:紫式部
興味の多いものであった。どれが第一の物とも決められない中にも斎院のお作りになった
黒方香は心憎い静かな趣がすぐれていた。侍従香では源氏の製作がすぐれて艶で優美であ....