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黒樫
「黒樫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黒樫の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
った。 ひととき、百舌《もず》が鳴きやむと、山の深いしずけさが、かえってくる。
黒樫《くろかし》の腰板をまわした、天井の高い客間の南側は、いちめんにガラス扉で、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
天井裏から、又八が顔を見せる。 「も一つ」 お甲は、取り残していた四尺ほどの
黒樫の木剣を出した、武蔵が間でうけとった。反り味と、重さと固い触感とが、掌に握る....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
した。正面脇の侍溜に、木剣のかかっている壁が見える。そこへ行って、丑之助は一筋の
黒樫を選んだ。 兵庫も取る。 兵庫はそれを、垂直に下げて、床の真ん中へ出た。....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
が」 「承りました」 というと天堂一角、かたわらにいる原士の手から槍を取って、
黒樫の柄を低目に持ち、ずっと斜身になったかと思うと、ピウッと素ごきをくれてつづら....