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黒熊
「黒熊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
黒熊の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「光と風と夢」より 著者:中島敦
を見る。これが我々にとっての唯一の劇場だ。我々のプロスペロオは球乗《たまのり》の
黒熊。ミランダは馬の背に乱舞しつつ火の輪を潜る。 夕方、帰る。何か心|怡《たの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
せるを、毛黒からぬ北欧人が読んで何の感興を生ぜぬは、自分の色状と全く違うからで、
黒熊皮を見ても妻を想起せぬのだ。瑣細《ささい》な事のようだが、心理論理の学論より....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たやつがいる。 掌《たなごころ》の一撃で、野牛や、野鹿を粉砕する。 アメリカ
黒熊《ブラックベーア》というのは、よくありふれたヨーロッパの Brown Bea....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
小牧の奥、楢前山の中腹へ分け入り、今熊狩りの最中だ。四月上旬、吹雪のなかで一頭の
黒熊を撃ち止めたという報せがあったから、その肉を送ってくれと電報したところ、それ....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
きは、骨を傷つき、もしくは楚撻に遭うと夢み、消化せざる食餌をなすときは、肥大なる
黒熊来たり、わが胸膈に当たりて、泰然として座したりと夢みたりと。また、ソクラテス....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
が浅ましかった。 大きい納壺の一つは戸が開けっぱなしになって、とてもすばらしい
黒熊の毛皮がその形なりにぶら下っていた。その黒い黄の交った粗々しい毛並には雨霧が....