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「黒眼鏡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黒眼鏡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
赤外線男」より 著者:海野十三
あった。入口が奥へ開かれると、そこへ顔を出したのは、頭に一杯|繃帯をして、大きな黒眼鏡をかけた若い女だった。先登に立っていた課長は、 (これは部屋が違ったかナ)....
蠅男」より 著者:海野十三
よう、帆村荘六君か。大分待たせて、すまんかったのう。さあ、こっちへ――」 と、黒眼鏡をかけ、深い髯の中に埋った鴨下ドクトルの顔が、階段の上で待っていた。帆村は....
地球盗難」より 著者:海野十三
川いない。残念です。彼、何処へ行きましたか」 と、大隅の前に立ったのは、鬚面に黒眼鏡を掛け、やや肥満せる身体を白い麻の洋服に包み、形のいいヘルメット帽子を被っ....
奇賊は支払う」より 著者:海野十三
うか」 「令夫人を相手に渡さなければ、あなた様のご心痛もなくて済むわけでしょう」黒眼鏡をかけたひどい猫背の探偵は事もなげに、こういった。 「ええっと何と仰有る」....
心臓盗難」より 著者:海野十三
深夜の事件黒眼鏡に、ひどい猫背の男が、虎猫色の長いオーバーを地上にひきずるようにして、深夜....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
烏啼の心友は、ひどい猫背を一層丸くしてしばらくじっと考えこんでいたが、やがて彼は黒眼鏡の奥に、かっと両眼を開き、両手をぽんと打った。 「よし、いいことを思いつい....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
が、伯爵のわび住居に現われた。猫背で、長いオーバーを引摺るように着、赭顔に大きな黒眼鏡をかけた肥満漢であった。姓名は、そのさしだした名刺によると、「袋猫々」と印....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
だ。いよいよ御入来だな」 そういったのは、署の前の、煙草店から出てきたあやしい黒眼鏡の男だった。 彼はそういうと、横を向いて、道路の傍で故障になった自動車を....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
常梯子の上り口に立って、うやうやしく挙手の礼をして立っている二人の白いターバンに黒眼鏡に太い髭の印度人巡警! 脊の高い瘠せた方が醤買石で、脊が低く、ずんぐり肥っ....
四次元漂流」より 著者:海野十三
その老浮浪者は、実に風がわりな浮浪者だった。眼が悪いらしく、いつもこい大きな黒眼鏡をかけていた。そんなことよりも風がわりだというわけは、この老浮浪者は、別に....
火星兵団」より 著者:海野十三
っていると噂に聞いているが、それを丸木に話していいものかどうか? 丸木の眼が、黒眼鏡の奥で、きらりと光ったようである。 怪人丸木の質問に、新田先生はどう返事....
○○獣」より 著者:海野十三
かしてみたが、やがてかぶりをふって、その一枚を敬二の懐中にねじこんだ。 怪しき黒眼鏡の外国婦人は何者だろう? 蟹寺博士は、この大秘密をうまく解くことができる....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
大きな眼鏡のね、黒磨でもって、眉毛から眼へかけて、頬ッペたが半分隠れようという黒眼鏡を懸けて、希代さね、何のためだろう。それにあのそれ呼吸器とかいうものを口へ....
」より 著者:岡本かの子
車を降りると自動車を雇ったが、京子は絶えず眼を気にして往来を視ない。外光を厭って黒眼鏡を掛け、眼を伏せて膝の上の手ばかり見つめて居る。京子の片手は何かに怖え慄え....
情鬼」より 著者:大倉燁子
れに違いない。しかも目前に立っている人は? あの日コンクリートの廊下で擦れ違った黒眼鏡の美しい男ではないか。宮本夫人と小田切大使の遺骨、私は何だか全てが判ったよ....