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「黒部川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黒部川の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
単独行」より 著者:加藤文太郎
縦走も終りて神戸に帰ると思えば淋し、六時過ぎ出発。今朝は温泉にも入りて気持よし、黒部川の眺め絶佳なり、新鐘釣温泉により、日本電力の大工事に感服せり、絶佳も過ぎ、....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
くで蒲田川となる。この雪を孕んだ渓谷には、まだ人の姿を見たことのない岩魚がいる。黒部川も岩魚の産地だ。しかし、近年は五色原の方まで分け入らなければ、一日に一貫目....
水と骨」より 著者:佐藤垢石
注いではいるが大そう水温が高く、北アルプスの西側、黒部五郎岳の峡谷から出る越中の黒部川は、日本海へ注いでいるが、水温が低いという川もあるが、これは私がこれから説....
越中劍岳先登記」より 著者:柴崎芳太郎
りまして一里ばかりの雪道を約五時間も費やしました、その雪を通過すると劍山の支脈で黒部川の方向に走れる母指との間のような処に出ました、もっともこの積雪の上を徒渉す....
山の人生」より 著者:柳田国男
ありながら、不思議に今日はこの話が少なく、青年の愛好する北アルプスから立山方面、黒部川の入なども今はもう安全地帯のようであります。これに反して小さな離島でも、屋....
釜沢行」より 著者:木暮理太郎
騒ぐ胸を押し鎮めながら、落ち口の大きな岩を蹈み越えて、其方へと足を向けた。此処は黒部川の東沢と似かよっている。唯規模が彼に比して小さい。 河原は思ったよりも開....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
嚇している。立山と奥大日との間から黒岳が銀の筋金打った鉄兜の鉢を朝日に輝かして、黒部川の奥に覇を唱えている。蓮華岳の悠たりした線が終ると、薬師の大岳が根張りの強....
黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
我国の一大峡流である黒部川の全貌が完全に世に紹介されるに至ったのは、誰が何と言っても、これは立山後立....
針木峠の林道 」より 著者:木暮理太郎
た。富直線の未だ開通せざる以前に、信州方面から立山へ登るには大抵|此峠を上下し、黒部川を徒渉して、刈安峠及ザラ峠を踰え、立山温泉に出て其処から登山したものである....