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「黙従〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

黙従の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
故に博士が、あの四人に奇怪な生活を送らせたのだろうか、また、四人がどうしてそれに黙従していたのだろう。ところがね、日本の内地ではただそれを不思議がるのみのことで....
十二支考」より 著者:南方熊楠
』一にも狗頭猴の記事ありいわく、この猴の怜悧なる事人を驚かす、毎群酋長ありて衆猴黙従す、戦闘、征掠《せいりゃく》、野荒し等に定法あり、規律至って正しく用心極めて....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もはや緩慢な志願者の介入を許さないことになってしまって、一座もまたこの際、それに黙従の形となって、火は相変らず燃えているのに、一座がなんとなく、しんみりしてきた....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
なりと記してございます、私とても、その恐ろしい人間の悪い政治を、天地の力と同様に黙従しなければならぬと申すのではございませぬ。それはそれでございます、悪政は、人....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
》を恐るるにあり、浅ましいかな彼らの愛や、男子の狼藉《ろうぜき》に遭《あ》いて、黙従の外《ほか》なきはかえすがえすも口惜しからずや。思うに夫婦は両者相愛の情一致....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
よって高められているから、我国は、正義を口実として、新たな誅求《ちゅうきゅう》に黙従《もくじゅう》することを求められ来ったのである。吾々はすべて吾々の亜麻布やモ....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
と、急に俺たちの上には秋が来たようだなあ……しかしもう何もいうな。勇ましく運命に黙従するほかはない。そうして戸部とともちゃんとの未来を祝福しようじゃないか。 戸....
読倫理教科書」より 著者:福沢諭吉
より少年学生輩の是非論を許すべきに非ざれば、陰に陽にさまざまの方便を用いて、その黙従を促さざるをえず。すなわち人に徳教を強ゆるものにして、その教のよって来たると....