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鼻風邪
「鼻風邪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鼻風邪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
な顔をしてこう聞いた。三沢にはそれが友達|甲斐《がい》もなく響いたのだろう。
「
鼻風邪《はなかぜ》じゃあるまいし」と云った。
自分は看護婦の方を向いて、「昨夕....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
結句院長の廻診より、道子の端麗な、この姿を、待ち兼ねる者が多い。怪しからぬのは、
鼻風邪ごときで入院して、貴女のお手ずからお薬を、と唸ると云うが、まさかであろう。....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
も精神力は非常に低下していることが自分にもよく分っている。 十一月二十九日 ◯
鼻風邪いよいよひどく、昨夜は枕をぬらした。咽喉もいたい。 ◯朝子より来翰。 ◯「....
「継子」より 著者:夢野久作
ハッキリとわかったのです。大沢先生は去年の秋口のある晩のこと、蒲団が薄かったので
鼻風邪を引かれたのです。それで鼻が詰まってしまってアンマリ不愉快なので学校を休も....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
格者をすら憎みだしてしまうことができる。ある者は食事が長いからとて、またある者は
鼻風邪を引いていて、ひっきりなしに鼻汁《はな》をかむからといって憎らしがる。つま....
「葛根湯」より 著者:橘外男
かな声で話してくれ! |頭に響いてどうにも堪えられんから」 と言うのであった。
鼻風邪を引いたというのだったが、なあに引いたのは鼻の一部分だけで別段熱も何にもな....