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ポッ
「ポッ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ポッの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
りゃ母の形見だ。」
俊助はちょいと顔をしかめながら、無造作《むぞうさ》に時計を
ポッケットへ返すと、徐《おもむろ》に逞《たくま》しい体を起して、机の上にちらかっ....
「或る女」より 著者:有島武郎
ろくながめやられた。
いちばん近い二等車の昇降口の所に立っていた車掌は右の手を
ポッケットに突っ込んで、靴《くつ》の爪先《つまさき》で待ちどおしそうに敷き石をた....
「一房の葡萄」より 著者:有島武郎
と思うと、手早くその箱の蓋を開けて藍と洋紅との二色《ふたいろ》を取上げるが早いか
ポッケットの中に押込みました。そして急いでいつも整列して先生を待っている所に走っ....
「星座」より 著者:有島武郎
たが、人見の言葉が終るとすぐにこういって、机の方に向きなおった。園は例のとおり、
ポッケットの中から、机の抽出しから、手帳の間から、札びらや銀貨を取りだした。あの....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
た。 このような『漂浪星群』についてその距離を算定することができる。すなわち、
ポッツダムのルーデンドルフ(Ludendorff)は、上述の大熊星座の五星は太陽....
「春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
の上に置いて岩に腰を下ろした。赤岩岳から穂高まで真白だ。ただ槍ガ岳のみ、その中に
ポッリと黒い。音もない。風もない。いうことも無ければ考えることもない。案内が「美....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
「丸官はんに、柿の核吹かけられたり、口車に綱つけて廊下を引摺廻されたり、羅宇の
ポッキリ折れたまで、そないに打擲されやして、死身になって堪えなはったも、誰にした....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
い、夫婦とはただ名ばかり、心と心とは千|里もかけ離れて居るのでした。そうする中に
ポックリと、天にも地にもかけ換のない、一粒種の愛児に先立たれ、そのまま私はフラフ....
「薬」より 著者:井上紅梅
眼付はたちまちにぶって来た。小栓はその時、飯を済まして汗みずくになり、頭の上から
ポッポッと湯気を立てた。 「阿義が可憐そうだって――馬鹿々々しい。つまり気が狂っ....
「蜜柑」より 著者:芥川竜之介
い疲労と倦怠とが、まるで雪曇りの空のようなどんよりした影を落していた。私は外套の
ポッケットへじっと両手をつっこんだまま、そこにはいっている夕刊を出して見ようと云....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
、世にも怪しき名探偵作家としたのではあるまいか。 久作さんはほんとに夢の様に、
ポックリ逝かれた。夢野久作なんて何だか予約されていた名前への様にも想われるがそう....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
「余程お口惜しかったって、そうでしょうとも。……新しい秤をね、膝へかけて二ツに
ポッキリ。もっともお足に怪我をしておいでなすった、そこいらぞッとするような鼻紙さ....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
偶と眼が覚めて寝つかれないので、何心なく窓をあけて見ると、鴎外の書斎の裏窓はまだ
ポッカリと明るかった。「先生マダ起きているな、」と眺めていると、その中にプッと消....
「可愛い山」より 著者:石川欣一
で歩いた。 この下山の途中である。ふと北の方を眺めた私は、桔梗色に澄んだ空に、
ポッカリ浮ぶ優しい山に心を引かれた。何といういい山だろう。何という可愛らしい山だ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
走する帆船なり。南風波を巻き、その寒さ冬のごとし。甲板上に種々の遊技あり。小児の
ポッテット競走、大いに人をして笑わしむ。 三十一日、晴れ。中天雲なく、終日日光....