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一つ着
「一つ着〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一つ着の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅男」より 著者:海野十三
」と検事が顔をしかめた。 「いや、服ならあるんです。ソロソロ閑になりましたから、
一つ着かえますかな」 そういって帆村は、そこに張り番をしていた警官に会釈すると....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ったって仕様がねえ」 母「チョッ、分らねえ奴だな、石原の親達へ対しても此娘がに何
一つ着せる事ア出来ねえ、そんならと云って家に置けば快くねえ、憎い親不孝なア娘の着....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
》げて見せました。遽《にわか》に思直して、 「こうっと。面倒だけれど――それじゃ
一つ着更えるか」 と御自分の御包を解《ほど》いて、その中から節糸紬《ふしいとつ....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
なれ。ここでは、はだかでくらすことにする。着物は、いま着ているもののほかに、なに
一つ着がえはない。何年かかるかわからない島の生活には、着物はたいせつだ。冬のこと....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
る。関翁を先頭にどや/\入ると、形ばかりの床に荒莚を敷いて、汚れた莫大小のシャツ
一つ着た二十四五の毬栗頭の坊さんが、ちょこなんと座って居る。後に、細君であろ、十....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
太郎がかわいそうですからね。だんだん寒くなってゆくのに、あの子は、綿の入った着物
一つ着られまいかと思うと、それが心配で、眠れません、どうぞ、あなた、これを郁太郎....
「大橋須磨子」より 著者:長谷川時雨
っとりとした濡《ぬ》れの色の鬢《びん》つき、銀杏《いちょう》がえしに、大島の荒い
一つ着《ぎ》に黒繻子《くろじゅす》の片側を前に見せて、すこしも綺羅《きら》びやか....
「一太と母」より 著者:宮本百合子
……こうやって母子二人で食べるものを食べずに稼いだところで、この不景気じゃ綿入れ
一つ着られやしない」 一太は困ったのと馴れているのとで別に返事をしなかった。 ....
「街」より 著者:宮本百合子
縫う。これにエーゴルが仕上をして顧客へ届ける。少しずつお金をためる。飾窓へやっと
一つ着付人形を買う――あの時分の楽しかったこと……その時分からエーゴルはマンドリ....
「炎の人――ゴッホ小伝――」より 著者:三好十郎
、今の方が良いわ。田舎に居ると、おっ母さんには始終ガミガミ言われるし、綺麗な着物
一つ着られるじゃなし、第一食物があんた、肉なんぞ一週間にせいぜい一度、チーズもな....
「源氏物語」より 著者:紫式部
中にもよく感じられるのであった。静かに起きて、薄衣《うすもの》の単衣《ひとえ》を
一つ着ただけでそっと寝室を抜けて出た。 はいって来た源氏は、外にだれもいず一人....