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世を
「世を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世をの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
この御姫様に恋をなすって、しかもその恋がかなわなかった御恨みから、俄《にわか》に
世を御捨てになって、ただ今では筑紫《つくし》の果に流浪して御出でになるとやら、あ....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
わら》ってはいたものなのです。ですから帰朝後二三年の間、彼は毎日あのナポレオン一
世を相手に、根気よく読書しているばかりで、いつになったら彼の所謂《いわゆる》『愛....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
んだった。どうです? お蓮さん。今こそお蓮さんなんぞと云っているが、お蓮さんとは
世を忍ぶ仮の名さ。ここは一番|音羽屋《おとわや》で行きたいね。お蓮さんとは――」....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
か》りました。稲見の母親はお栄《えい》と云って、二三年|前《ぜん》の疫病に父母共
世を去って以来、この茂作と姉弟二人、もう七十を越した祖母の手に育てられて来たのだ....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
面目《めんぼく》ありません。のこりの金はみなお前様のものにして下され。一人旅うき
世をあとに半之丞。〔これは辞世《じせい》でしょう。〕おまつどの。」
半之丞の自....
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
治めんのみ。それ光あれば、必ず暗あり。DS の昼と悪魔の夜と交々《こもごも》この
世を統《す》べん事、あるべからずとは云い難し。されどわれら悪魔の族《やから》はそ....
「或る女」より 著者:有島武郎
われむとも妹をあわれむとも知れない切《せつ》ない心に先だたれて、思わずぎゅっと貞
世を抱きしめながら物をいおうとした。しかし何をいい得ようぞ。喉《のど》もふさがっ....
「或る女」より 著者:有島武郎
って激しく泣きながら葉子のふところに飛びこんで来た。葉子も思わず飛び立つように貞
世を迎えて、長火鉢《ながひばち》のかたわらの自分の座にすわると、貞世はその膝《ひ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
とがなかった。そしてビヤトリスは凡ての美しいものの運命に似合わしく、若くしてこの
世を去った。文献によればビヤトリスは切なるダンテの熱愛に触れることなくして
世を終....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ったら私達の住む世界は甚だたよりのないように見えるかも知れませぬが、こちらから現
世を振りかえると、それは暗い、せせこましい、空虚な世界――何う思い直して見ても、....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
のに気づき出した。それは僕にも覚えのある親和力の一例に違いなかった。同時に又|現
世を地獄にする或意志の一例にも違いなかった。しかし、――僕は又苦しみに陥るのを恐....
「初雪」より 著者:秋田滋
あたたかな海辺にその想いを馳せるのだった。 こうして、彼女はいま、遠からずこの
世を去ろうとしているのである。自分でもそれは承知していた。けれども彼女はそれを悲....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
京に出でばかかる事はあるまじ。龍は深淵にあらねば潜れず、東京へ出て我が才識を研ぎ
世を驚かすほどの大功業を建てるか、天下第一の大学者とならんと一詩をのこして新潟の....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
喧嘩椅子にかかりて、西向きの室から外を眺めつつ日を暮らし、終に眠るがごとくにこの
世を去り、静かに墓地に葬られた頃になると、落涙を禁じ得ない。 前編に大体の伝記....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
彼は高等法院長として、清廉な法官として
世を去った。非の打ちどころのないその生涯は、フランス中の裁判所の評判になった。弁....