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中ら
「中ら〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中らの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
寒かったろう。まあこっちにお上がり」
そう倉地はいって、そこに出合わしていた女
中らしい人に手ランプを渡すと華車《きゃしゃ》な少し急な階子段《はしごだん》をのぼ....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
で、演っていますかね。三味線の音でも聞こえますか。」 「いいえ。」 「途中で、連
中らしいのでも見ませんか。」 「人ッこ一人、……大びけ過ぎより、しんとして薄気味....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
茶紬を着た親仁も居たが――揃って車外の立合に会釈した、いずれも縁女を送って来た連
中らしい。 「あのや、あ、ちょっと御挨拶を。」 とその時まで、肩が痛みはしない....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
する。 一ツ狭い間を措いた、障子の裡には、燈があかあかとして、二三人居残った講
中らしい影が映したが、御本尊の前にはこの雇和尚ただ一人。もう腰衣ばかり袈裟もはず....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
もやっと昨日で、珍らしい東の客が、今日帰る、と聞いたので、急いで来たが、まだ皆夜
中らしいから、遠慮をしていたのだというのが分りました。けれども、顔を洗って、戻る....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
て森の奥になる。「今度見つけた巣は一番上等だ。鷺の中でも貴婦人となると、産は雪の
中らしい。人目を忍ぶんだな。産屋も奥御殿という処だ。」「やれ、罰が当るてば。旦那....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
す※」 というよりはやく、弾装したる猟銃を、戦きながら差向けつ。 矢や銃弾も
中らばこそ、轟然一射、銃声の、雲を破りて響くと同時に、尉官は苦と叫ぶと見えし、お....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
悪さに、頭を擡げて、熟と聞くと……やっぱり、ウーと呻吟る、それが枕許のその本箱の
中らしい。」 「本箱の?」 「一体、向うへ向けたのが気になったんだが、それにして....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
、ひょいと踊るように次の室の入口を隔てた古い金屏風の陰へ飛出して行ったのがこの女
中らしい。 ところでその金屏風の絵が、極彩色の狩野の何某在銘で、玄宗皇帝が同じ....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
す。養父の方が可愛がって片時も離さないとこういう言種でね。……父も祖母も、あれに
中られると思うから、相当に待遇するでしょう。いい事にして、同勢がのめずり込む、臭....
「山の湯の旅」より 著者:上村松園
軒宿ですから、一向気がおけないのでした。 横になっていますと、小鳥などが、山の
中らしい声で啼いています。言い知れない快よい爽やかさです。松篁達は、途中写生をし....
「女の決闘」より 著者:オイレンベルクヘルベルト
がなくなって地に落ちて、どこか草の間に隠れた。 その次に女房が打ったが、やはり
中らなかった。 それから二人で交る代る、熱心に打ち合った。銃の音は木精のように....
「石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
からもう殆んど半歳になるのだが、時たま裏通りに面した石塀の西の端にある勝手口で女
中らしい若い女を見かけた以外には、まだ一度も秋森家の家族らしき者を見たこともなけ....
「池袋の怪」より 著者:岡本綺堂
を経て思い出したようにバラリバラリと落ちる。けれども、不思議な事には決して人には
中らぬもので、人もなく物も無く、ツマリ当り障りのない場所を択んで落ちるのが習慣だ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
震災に因って生じたもろもろの事件の始末も付けなければならない。こうして私も妻も女
中らも無暗にあわただしい日を送っているうちに、大正十二年も暮れて行くのである。 ....