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二つ
「二つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二つの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
る。
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斜めに見える自動計算器。計算器の前には手が
二つしきりなしに動いている。勿論女の手に違いない。それから絶えず開かれる抽斗《ひ....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
ひそ》んでいると思う。害毒の一つは能動的に、他人をも通人に変らせてしまう。害毒の
二つは反動的に、一層《いっそう》他人を俗にする事だ。小えんの如きはその例じゃない....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
等のように、明治の世の中を神代《かみよ》の昔に返そうと云う子供じみた夢のために、
二つとない命を捨てても惜しくないと思うのか。』と、笑いながら反問しましたが、彼は....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
とうに半之丞の子だったんですか?」
「やっぱり半之丞の子だったですな。瓜《うり》
二つと言っても好《よ》かったですから。」
「そうしてそのお松と言う女は?」
「お....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
、この話をして聞かせるのが、何故《なぜ》か非常に得意らしい。
「今も似よりの話を
二つ三つ聞いて来ましたが、中でも可笑《おか》しかったのは、南八丁堀《みなみはっち....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
ではただ一の橋から浜町へ渡る渡しと、御蔵橋《みくらばし》から須賀町へ渡る渡しとの
二つが、昔のままに残っている。自分が子供の時に比べれば、河の流れも変わり、芦荻《....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
。折り目の正しい白ズボンに白靴《しろぐつ》をはいた彼の脚は窓からはいる風のために
二つとも斜めに靡《なび》いている! 彼はこう言う光景を見た時、ほとんど彼の目を信....
「運」より 著者:芥川竜之介
。手前なら、そう云う運はまっぴらでございますな。」
「へええ、そうかね。私なら、
二つ返事で、授《さず》けて頂くがね。」
「じゃ観音様を、御信心なさいまし。」
「....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
かな》に、ちびちび正宗《まさむね》を嘗め始めた。勿論|下戸《げこ》の風中や保吉は
二つと猪口《ちょく》は重ねなかった。その代り料理を平げさすと、二人とも中々《なか....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
、そう云う偉い人を知らずにいるのは不本意だったから、その飯田蛇笏なるものの作句を
二つ三つ尋ねて見た。赤木は即座に妙な句ばかりつづけさまに諳誦した。しかし僕は赤木....
「初雪」より 著者:秋田滋
ット島とサント・オノラ島が、波のうえにぽっかり浮び、樅の木に蔽われたその島の背を
二つ見せている。 この広い入江のほとりや、カンヌの町を三方から囲んで屹立してい....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
あると同時に多少文才のあることを要する。悲しいかな、著者は自ら顧みて、決してこの
二つの条件を備えておるとは思わない。ただ最初の試みをするのみである。 科学者の....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ろどころに静かな波がおこって、遠くの山の青い影をながくのばしていた。琥珀色の雲が
二つ三つ空にうかび、風はそよりともせず、雲は動かなかった。地平線は金色に光ってい....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
、何せ、覚えているのは、「お父ッさんのピエール」と「おッ母さんのジャンヌ」という
二つの名前ばかりである。探そうにも、探しだす手だてがなかったのである。彼はいま妻....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
その生涯は、フランス中の裁判所の評判になった。弁護士、若い法律顧問、判事たちも、
二つの凹んだ眼が光っている彼の痩せた顔に、大きな敬意を表するために、非常に低く頭....